昔ながらの市場の長屋をそのまま活かした「沼垂テラス商店街」。実はここ、10年ほど前までここは寂れたシャッター通りだったのだそう。今では歩いているだけでも絵になる街並みに、雑貨屋さんやカフェなど約30軒が軒を連ねる素敵すぎる商店街として、全国から多くの人が訪れています。特に気になったお店をちょっとだけご紹介♪
沼垂テラス商店街とは…
一度聞いたら耳に残る沼垂(ぬったり)というこの地名。古くは日本書紀にもその名が記されているほど歴史があり、港町として栄えていた地域です。その後幾度かの移転を経て堀を埋め立てて「沼垂市場」が作られ、近隣に大きな工場がいくつも立ち並んでいたという昭和の時代には仕事終わりの労働者や地元の人たちで大変賑わっていたそうです。しかし、近年では高齢化や郊外化の影響で人が減り、シャッター通りに…。そんな街を元気にしようと2010年頃から少しずつ店ができ始め、商店街として開業したのは2015年の春のこと。お店の多くはこの町に魅力を感じた若い世代の起業家たちなのだとか。そんな沼垂を歩いてみると、それぞれのお店に強い個性やこだわりは込められているけれど、決して競い合わずにゆるりと繋がる心地よさを感じました。
青人窯
毎日の暮らしになじむ 味わい深い器たち
新潟の火山灰や柿の木を燃やした灰から抽出した釉薬を使った器は、深みのある色合いが印象的。電動ろくろで湯呑や鉢、お茶碗などを作る陶芸体験も行っています(要予約)。
釉薬は主に4種類を使用。どれもシンプルで飽きが来ず、使ううちに味わいが増していくよう。
ISANA
家具職人と染織家のご夫婦が営む家具とコーヒー、布雑貨のお店
ちょっとひと息つこうと立ち寄ったのがこちら。カフェスペースの隣は日常にさり気なく取り入れやすいセンス抜群の布製品が並びます。どれも素敵でついつい長居したくなります!
しっかり目のプリンにほろ苦いカラメルがベストマッチ♪サイズ感にも大満足!焼きプリンセット850円
Ruruck Kitchen
沼垂テラスのルーツは素朴なお惣菜やさん
取材中も引っ切りなしに地元の人がやってきていた「Ruruck kitchen」。お目当ては種類豊富な手作り惣菜。発芽玄米のおにぎりやかぼちゃとにんじんのスープなど、ヘルシーでリーズナブル!
商店街で多く見かける猫をモチーフにした沼垂名物沼ネコ焼。想像以上のもちもち感にびっくり!沼ネコ焼200円~
SHOP INFO
Ruruck Kitchen【ルルックキッチン】
TEL先/大佐渡たむら
025-384-4010(テラスオフィス)
営/月~金曜10:30~14:00、15:00~18:30
第1・3土曜10:30~17:00
休/日曜、祝日、第2・4・5土曜、第1・3日曜の翌月曜
nemon
ここでしか手に入らないセンス抜群の手作りアクセサリー
手づくりアクセサリーのアトリエ兼ショップ。天然石やパール×ゴールドを中心にしたアクセサリーは女性らしいけれど甘すぎないのがポイント。1,000円代~のリーズナブルな価格も嬉しい!
新潟港開港150周年にコラボした限定商品。新潟旅行の記念にぜひ!1,620円~
IRIE FLOWER らいおん堂
満開の花とグリーンに癒され気分も全開モード
店中を埋め尽くす色とりどりの花の美しさに、思わずテンションが上がりました。生花だけでなくドライフラワーやエアプランツも充実しているので、旅の思い出にお花を持ち帰るのも素敵!
アレンジメントも自由自在。可愛くなりすぎず少しくすんだ色味にグッと来ます!
taruhi glass works
あやなちゃんも納得の仕上がり♪気軽にできるとんぼ玉づくり
好きな色と模様を選びバーナーでガラスを溶かして作るとんぼ玉の製作にチャレンジ!「水平に回すのが難しい!」と悪戦苦闘しながらもその楽しさにすっかり夢中に。わずか15分で体験でき、これはおすすめ!
こちらが完成形。1時間ほどでガラスが冷えるのでその日のうちにアクセサリーとして身に着けられるのが嬉しい!(とんぼ玉一日体験1,500円~)※予約不要
紡ぐ珈琲と。Tsmugu Coffee and.
BOOKS f3
街外れにある隠れ家。アート心をくすぐる本屋さん
商店街から少し離れたところに、沼垂らしさを醸し出す本屋さんを発見!店内には写真集を中心にした新刊と古書が並び、コーヒーを飲みながら過ごすこともできます。定期的に開かれる展示イベントにも注目。
新潟出身の写真家の写真集に表紙に惹かれて手に取った本…。一般の書店には並ばないものがここにはあります。
※この記事はaruku2019年5月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。