喰丸小(旧喰丸小学校)
まさに昭和の原風景!
廃校にはノスタルジックがあふれてる
築80年を超える旧喰丸小学校が廃校になったのは40年近くも前のこと。その間、何度も取り壊しの話があったそうです。2011年にここをロケ地とした映画「ハーメルン」が公開されたことから注目を集め、昨年、観光・交流スペースとして生まれ変わりました。自由に見学できる校舎の中は、まさにノスタルジックづくし。廊下を歩くときのギシギシと鳴る音、当時の生徒たちが残した卒業制作、実際に手に取ることができる昭和40年代の教科書…。子どもたちの成長を見守ってきた校庭の大イチョウに思いを馳せてみるのもグッときます。定期的にワークショップやイベントも開催され、黄金の絨毯が敷き詰められる紅葉の季節も格別なのだとか。また次に訪れる楽しみまでできました。
蕎麦カフェ SCHOLA【スコラ】
喰丸小のすぐ傍に立つカフェ。実は元々小学校の一部だったそうで、内装のあちこちにその名残を伺うことができます。この空間でいただけるのは昭和村産の蕎麦粉「会津のかおり」にこだわった手打ちのせいろ蕎麦(800円)。女子心をくすぐるセンス抜群の器や盛り付けが昭和村ののどかな風景と合わさって、ずーっとこのままいたくなるような居心地の良さを感じます。一度足を運べば奥会津は最高のパワースポットなんだと実感するはず!
カフェらしくオシャレなガレットもおすすめ!蕎麦粉100%のもちもち生地に地元の食材がふんだんに乗ってます。この日はアスパラとシイタケの組み合わせ。段違いの風味に感動!
SHOP INFO
蕎麦カフェ SCHOLA【スコラ】
大沼郡昭和村喰丸宮前1374
営/11:00~15:30(Lo.15:00)
休/日曜・月曜(臨時休業あり)
P/あり
そば処 曲家
奥会津に来たらやっぱり蕎麦!
昔ながらの曲家で味わう極上の一枚
茅葺屋根の家屋に文字通りL字型の構造をした曲家。南会津町の前沢地区は、伝統的な曲家が今も受け継がれており、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。その集落の入り口にあるのがこちらのお蕎麦屋さん。広々とした座敷と現しになった立派な梁と高い天井が素敵な店内♪もちろん味も文句なし!蕎麦の作付けから乾燥、製粉まで一貫して自社で行うというこだわりで、香り豊かな十割蕎麦は驚くほどのコシの強さを感じます。山菜や野菜が10種類も付く天ぷらの盛りの良さも◎!8月には冬に積もった雪で保存することで甘みが際立つ雪室蕎麦も登場。こちらも見逃せません。
小豆温泉 花木の宿
山間に佇む隠れ家のような温泉宿。
宿泊も奥会津らしさにこだわって。
広い広い奥会津エリア。くまなくいろいろ回るなら泊まりが断然おすすめです!お宿に選んだのは南会津町にある花木の宿。一日中緑に囲まれたロケの中でも大自然の中で入る露天風呂は格別でした。人里離れた奥会津の夜。ゆっくり過ぎていくのが惜しいくらい、非日常のひと時が心を癒してくれました。
イワナのムニエルや福島牛のすき焼きなど贅を尽くした会席料理はどれも絶品!
人里離れた奥会津の名宿。尾瀬ハイクへのアクセス地点としても持ってこい♪
たもかく 本の街
こんな本屋さん初めて!
150万冊が眠る古書の天国
ログハウス風の建物の中に、見渡す限りの本、本、本…。予想もしていなかったその光景に思わず圧倒されてしまいました。「たもかく本の街」は只見町にある古書店。写真のような本の山がログハウス6棟とコンテナにぎっしりと並び、その数は何と150万冊もあるそうです。コミックと単行本を集めた「コミたん館」に貴重な非売品が並ぶ「うらない館」など、ネーミングにもクスっときます。極めつけは500円を支払えば何冊でも持ち帰りOKという「只本館」!本離れが進む今だからこそ、本の山から宝物を探すという楽しみ方が新鮮に感じられるはず。
※自然豊かな只見町にあるお店です。店内にも虫が多いのを承知の上、訪れてみてください。
※この記事はaruku2019年8月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。