郡山の人気美容室『comfort』と『HALE』。高いリピート率の裏には質の高いアシスタントの存在が欠かせないと聞き、その理由を伺ってきました。
独自の育成システムで優秀な人材を育成。
「うちで頑張っているアシスタントの子を知ってほしいんです!」そう話す斎藤オーナー。通常、美容室のアシスタントは3年程度の経験を積んでからスタイリストへと昇格するのが一般的な中、『Comfort』と『HALE』ではその半分の1年半程度で髪を切れるまでに成長しているそうです。その成長に欠かせないのが、週1回仙台で開かれているアカデミーへの参加。美容学校では学べない実践的な接客対応や技術を身に付けるのを目的とし、費用を全てお店が負担してまでアシスタントの育成に力を入れています。「アカデミーでは必ず発言の機会があります。周りの友達が話しやすい雰囲気を作ってくれるおかげで、自信を持って発言できるようになりました」と、ことみさん。りなさんも「グループワークも多く、人間関係やコミュニケーションを学べました」と話すように、この仕事に欠かせない気遣いや判断力にアカデミーの経験が活かされています。
お店とお客様にもたらすプラスの効果
お店では裏方的な存在のアシスタントをここまで大事にするのにはもちろん理由があります。「せっかく夢を持って美容師になったのにアシスタント時代にやりがいを感じられず辞めてしまう子も多いと聞きます。うちのスタッフにはそうはなってほしくない。やりがいを持って働ける環境を作ってあげたいんです」。お客様に名前を覚えてもらうため、積極的に名前を伝えることを実践しているというりなさん。おすすめした商品を購入してもらうこともあるそうで、お客さまからの信頼を得ていることが伝わってくるエピソードです。また、ことみさんのシャンプーを「神」!と褒めてくれるお客様もいるのだとか。大切なスタッフの一員として彼女たちが活躍できる環境はお客様にとってもプラスの効果をもたらしています。
確かに、美容室はただ髪をキレイにするだけではなく、そこで過ごす時間や空間にどれだけ居心地の良さを感じられるかも重要ですよね!お客様に喜んでもらえるひと時をお店一丸となって提供しようとしていることが、お2人の仕事ぶりやお店の考え方から伝わってきました。
※この記事はaruku2019年8月号に掲載したものです。