「本宮市に築100年を越える映画劇場がある」との噂を聞き、興味がわいたarukuスタッフ。そこで、早速映画劇場にアポを取り、館内を見学させてもらうことに。では、行ってきます!
本宮駅から徒歩3分。細い路地にある見るからに古い建物。
ここか…!と少し遠くから観察する、arukuスタッフ。
そこへ、館長の田村さんが登場!
にこやかな笑顔とともに、早速館内を案内してくれました。
入ってすぐのロビー(?)前。
予想を裏切らないレトロ感。デジタルっぽいものが一切ありません。
ここで館長さんからいろいろなお話を伺いました。
当時は映画のポスターは劇場で買い取ることは一般的だったそう。その当時のポスターや、本宮映画劇場についての取材記事などが展示してあります。
実は、劇場のはじまりは「本宮座」と言い、本宮市民の有志で建設されました。地域の人が集まる公民館としての顔もあったのだとか。2019年で105年を迎えた館内には、著名人のサインも。
続いて、劇場内へ。ステージ部分の明かりのみなので昼間でも薄暗く、雰囲気があります。席は100席弱で、緩やかな傾斜があります。
ステージから見るとこんな感じ。本当は2、3階席もあるのですが、現在は使われなくなっています。この会場&スクリーンでフィルムの映画を見なんて風情があって良さそう!!
劇場の片隅にいるサトちゃん。建物の中にはちょいちょい懐かしさを感じるものが。
なめてたら、意外にも座り心地が良いイス。座布団がひいてある、なんとも言えない家庭感もたまりません。
東日本大震災の時に床が落ちてしまったステージ。その後コンサートで利用するときに、と簡易的にお立ち台を設置。これから全体を補修する予定なのだとか。
続いて映写室へ。本宮映画劇場内には2台の映写機があります。もう、この映写機を動かせるのは館長さんだけ。県内でも、このタイプの映写機があるのはここだけになります。
電球ではなく、カーボンの棒で明かりを灯します。もはやどんな仕組みなのかも、なんにもわかりません。
ポカーンとするarukuスタッフに、説明をしてくれる館長さん。カーボン棒にはプラス棒、マイナス棒の2種類あります。プラスとマイナスを近づけて、電気が流れると明かりがつきます。
くっつきすぎず、離れすぎずがポイントで、そのいい塩梅を調節するのが映写技師の仕事でもあります。
もともとはこの長さですが、、、
燃えるとろうそくのように少しずつ短くなります。
上映後のフィルムはここで巻き取り。こちらもなかなかの年代物。
ロビーの奥には、ここにもなんともレトロなお手洗いが。単純にレトロな建物が見たい!という人にもたまらないです。
建物の中にはちょいちょい懐かしさを感じるものが。パート2。
取材を受けると、館内に手書きの案内を張り出すそう。ちなみに、ナニコレ珍百景では2回も撮影されたのだとか。
なんともレトロな映画劇場は、中も期待を裏切らない!
基本的には閉まっていて、館長さんがいる時だけ見学ができます。
そのため、気になる方は事前にお電話を!
昭和の古き良き時代にタイムスリップできますよ♪
※この記事は2019年9月に制作したものです。