今と昔の郡山を写真で比べてみると、その変貌ぶりにびっくり!
明治時代の安積開拓をきっかけに、全国でも有数の急成長を遂げた郡山の軌跡を辿ります。
(写真提供:郡山市役所、郡山市歴史資料館)
明治~大正
まさに貴重な歴史資料!郡山の黎明期
安積開拓が進み郡山の街づくりが始まった時代。郡山“市”になったのも大正時代のことでした。西洋の文化を取り入れた建物も多く、当時の開拓者精神が感じられます。
大正時代の郡山駅。今の姿とは全く想像のつかない洋風木造の駅舎が可愛い!
開成山公園は昔なんと競馬場でした。東北地方初の競馬場として開設され、当時は全国屈指の盛り上がりを見せていたそうです。
大正13年に郡山市の市制施行を記念して建てられた公会堂。大正ロマンを思わせる建築がオシャレ。
安積疏水事業の通水を記念して、現在の麓山公園に築かれた「麓山の飛瀑」。ちなみに麓山公園は郡山で一番古い公園であり、現在もその姿を見ることができます。
現在は安積歴史博物館として公開されている旧福島尋常中学校本館。郡山では数少ない明治時代から現在まで残る建物として、県の重要文化財にも指定されています。
昭和【駅前エリア】
急成長を遂げ、活気あふれる郡山駅
高度経済成長の波に乗り、急速に発展を続けた郡山駅前。駅前が一番元気だった時代かもしれません。
アラフォー世代のarukuスタッフも思わずくぎ付けになったバブル時代のうすい通り。若い世代の方たちは、昔うすいデパートが第1・第2で分かれていたことを知らないかも!?
昭和40年代の駅は今とは全然違った印象です。
昭和59年の駅前です。入っているお店こそガラリと変わりましたが、全体の形は今に通じるものになってきました。
駅前大通りに掛かっていた大きな看板。当時を知る世代にはグッとくる一枚なのでは!?
昭和58年ごろのアーケード。右側に見える「駅前パレス」は映画館。最大10カ所以上の映画館が郡山にあったそうです。
昭和【市街地エリア】
ノスタルジックで牧歌的な郡山
同じ時代でも少し郊外に出ればまだまだ田舎の景色がそこかしこに。駅前を中心に街が発展していったことが分かります。
昭和30年代頃に撮影された現在のさくら通り入り口の写真。道幅が狭く一方通行だったそうです。奥に向かって伸びる坂と右手前の信用金庫の看板に辛うじて今との共通点を垣間見ることができます。
現在のさくら通りはこちら
現在は道路の両側にお店が立ち並ぶ桑野の国道49号線沿い。昭和40年代前半はこんなにのどかな街並みだったんですね。
開成山公園のバラ園がある場所に、昭和30年代初めの短い期間だけ営業されていた鳥類園。当時では珍しい南国の鳥も展示されていたのだそう。
うねめ通り沿いにあった「アーク・アメリカ村」(現在はスポーツクラブ ルネサンス郡山)。郊外の複合型商業施設のはしりでした。
実は日本初の24時間営業のコンビニが!
セブンイレブン虎丸店 昭和50年(1975年)
コンビニ史に残るお店が郡山にあったとは、意外な発見です。
SHOP INFO
セブンイレブン虎丸店
福島県郡山市虎丸町13-15
現在
発見!令和に残る、昔を感じる郡山
今の郡山駅前といえばこのイメージ!雑多なイメージがあった以前の駅前とは一変し、整然とした印象になりました。
駅前のアーケード近くで発見したレトロな看板!
安積歴史博物館。この普遍ぶりは郡山ではかなり貴重!
2005年に改修を終えた公会堂。建設当時の御影石の外壁やルネサンス様式の天井が復元されました。
※この記事はaruku2020年3月号に掲載したものです。