「郡山で、一番古くからあるお店ってどこだろう?」
様々なジャンルの現在も営業を続けている最古の老舗を調べてみると、長年愛されてきたのも納得の、オンリーワンの魅力に溢れていました。
温泉旅館/四季彩 一力【いちりき】
創業 大正7年(1918年)
郡山の奥座敷、磐梯熱海温泉。『一力』が誕生した大正時代には共同浴場しかなく、旅館の中に温泉があるのは珍しかったため、当時は「内湯旅館」と記されていたそうです。以来100年余り、各界の著名人も数多く訪れる老舗旅館へと成長。日ごろの疲れが吹き飛ぶ美肌の湯や特別感たっぷりの建物の雰囲気、代々受け継がれたおもてなしの心など、全てが素敵で旅の目的地に訪れたいお宿です。
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食堂/三松会館
創業 昭和28年(1953年)
「昭和30年頃の駅前には、うちなんかより古い食堂があちこちにあってね」と話すのは創業間もない時期からお店に立つ松崎さん。周りの店よりも遅い時間まで出前対応をしたり、洋食がブームになれば率先して取り入れてきました。わずか17坪、テーブル2席から始まった小さな食堂は、5階建ての立派なビルへと変わった今も、変わらぬ味で人々のお腹と心を満たしています。
パン屋/大友パン店
創業 大正13年(1924年)
まだまだ日本が貧しかった時代に裸一貫からお店を始め、美味しいパンを少しでも安く届けたいという初代の想いを今に受け継ぐ『大友パン』。お店の歴史と同様に3世代に渡って通うお客様も多く、郡山に欠かせない街のパン屋さんです。
ラーメン屋/ますや本店 台新店
創業 明治元年(1868年)
創業は何と明治元年!現在の駅前に『ますや食堂』としてオープンしました。戦後間もない時期からラーメンを始め、醤油ダレと鶏ガラスープをひとつの寸胴で合わせることでできる黒いスープは、郡山ブラックの元祖です。流行に左右されることなく、当時の味を頑なに守っています。
天ぷら屋/天ぷら 佐久間
創業 昭和47年(1972年)
郡山に天ぷら文化をもたらした草分け的存在。最高級の太白ゴマ油を惜しげもなく使い、素材の美味しさをとことん引き出した天ぷらは、ここでしか味わえない至福の味です。
SHOP INFO
天ぷら 佐久間
郡山市富田東1-379
営/11:30~14:30(13:00入店)、17:30~21:00(20:00入店)
休/月曜※祝日の場合翌日
蕎麦屋/いしむしろそば 熱海本店
創業 昭和28年(1953年)
磐梯熱海に続く創業67年の名店。「昔の東北では米が取れない時期の代用食として、蕎麦が食べられていたんだ」と2代目の上野さん。江戸3代のれんの一つである伝統の砂場で修業を積んで身に付けた技術や知識を、地域に根差した昔ながらの田舎蕎麦に還元することで、極上の味を届けています。
株式会社/郡山冷蔵製氷株式会社
創業 大正6年(1917年)
冷蔵庫がなかった時代は食料の鮮度を保つため、生活に欠かせなかった氷。現在は冷蔵倉庫事業を中心に、私たちの生活を陰で支えてくれている会社です。あの有名な氷菓子商品に使われている氷の大半を提供しているすごい会社でもあるんです!
ヨークベニマル/ヨークベニマル 富久山店
創業 昭和52年(1977年)
ご存知、ヨークベニマルも1948年に郡山の中町に紅丸商店として創業。今ある店舗の中では富久山店が一番の先輩です。
コンビニの24時間営業/セブンイレブン 虎丸店
創業 昭和50年(1975年)
実は日本初の24時間営業のコンビニがこちら!コンビニ史に残るお店が郡山にあったとは、意外な発見です。
※この記事はaruku2020年3月号に掲載したものです。価格(税込表記)や内容は取材時のものです。