大正13年創業の『福豆屋』。看板メニューの「海苔のりべん」は、専務の小林さんが子どもの頃にお母さんに作ってもらった二段重ねののり弁を駅弁にできないかという想いから生まれました。
見た目も素朴なのり弁は、豪華な具材を使った他の駅弁と並ぶと目立たなかったのか、発売当初はあまり売れなかったそうです。それでも、手づくりにこだわったおふくろの味は食べた人の心と胃袋をがっちり掴み、徐々に人気が広まっていきました。その後、TVに取り上げられたことや、駅弁コンテストで日本一に選ばれたことで、その名は一気に全国区に!以前は東京駅でも販売されていましたが、あまりの人気から品薄となり、現在は郡山以外ではごく一部のところでしか販売されていません。東京からわざわざこの駅弁を求めて郡山を訪れる人もいるほどです。郡山駅では駅2階の在来線の改札をくぐった先と新幹線ホームの他、1階改札近くのお弁当売り場でも購入可能。電車や新幹線を利用するとき以外でも食べたくなる自慢の郡山名物です。
・お米は郡山ブランドのあさか舞、のりはみちのく寒流海苔。食材にもこだわっています。
・自家製のそばたれで丁寧に炒りつけた自家製おかかがたっぷり♪中に隠れた昆布佃煮で絶妙なタイミングで味変できます。
・一本ずつ職人さんが手焼きで焼いた大きな玉子焼き。出汁の旨さと甘さのバランスが完璧!
・脂ののった腹身のみにこだわった焼鮭も絶品。思わず最後まで取っておきたくなります。
・太めのごぼうを甘辛く仕上げた郷愁を誘うごんぼ炒り。
・ねっとりとした食感の海老芋のにっころがし。人参も良く味が染みています。
・箸休めに打ってつけのさっぱりとした赤かぶ漬。
・いると嬉しい安定の焼きかまぼこ。
※この記事はaruku2020年3月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。