清流の音色を背中に聞き、森の中に佇む店内へ。囲炉裏を囲む昔ながらの空間でいただくのはおにぎりととん汁。決して飾り気はありません。でもそのおいしさは、限られた誌面では書ききれないほどに心の奥に染みてきます。爽やかなゆず味噌の香りも、ほんのり香ばしい焼き加減も、中の昆布の塩気も全てがちょうど良い焼きおにぎり。大き目の具材が入った田舎風のとん汁もどこまでも温か。ここには誰もがホッとする、心のふるさとの味があります。
ゆず定食(焼きおにぎり、とん汁、煮物、寄せ豆腐) 1,050円
※この記事はaruku2014年4月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。