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開成山公園

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連載

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クーポン

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公開日:
2020.8.6
更新日:
2020.8.5
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こんな時代だからこそ、人と人とが繋がる暮らしを―。里守(さともり)が手掛けた「ロカド香久山」物語。

こんな時代だからこそ、人と人とが繋がる暮らしを―。里守(さともり)が手掛けた「ロカド香久山」物語。

皆さんにとって住まいに求める優先順位は何ですか?予算や広さはもちろん大切!
でも、その場所で「どんな暮らしが送れるか?」というのも実は同じくらい大切ではないでしょうか。

2020年3月に郡山市七ツ池町に誕生した『ロカド香久山』は、そうした暮らし方に重点を置いた新築賃貸住宅。「小原田の里暮らし」をコンセプトに、人と人の繋がりを育む場所になるようにと、従来のアパートやマンションとは一線を画す家づくりが進められてきました。そんな『ロカド香久山』に込められた想いを紹介します。

古き良き里の情景を未来に

小原田の里

『ロカド香久山』を手掛けたのは2010年に設立されたトラスホーム株式会社。代表を務める古川広毅さんは江戸時代に新潟県から移住し、代々小原田で農業に従事してきた家の出身。祖父の代から不動産賃貸業を営み、自身も建築会社で務めた経歴を持つことから地域の変化を間近に見てきたといいます。
「昔、この辺りが小原田村だった時代、奥州街道沿いの宿場町としてのどかな農村の風景が広がっていました。そしてロカド香久山が建つ七ツ池町も小原田村にあり手つかずの緑豊かな山林でした。近くにはそんな昔の里山を感じる親しみやすいヒューマンスケールの公園も残っています。そのように忘れてしまっている歴史や人と人との関係性、地域の魅力を再発見し、建物を通して地域の価値を高めることはできないかと考えたのがロカド香久山の大きなテーマでした」と古川さん。自らの立場を昔ながらの小原田の里の暮らしを守る“里守(さともり)”として、街のビジョンを持ち、自分たちの建物を通した取り組みが地域の活性化につながっていくような方法を模索しています。

キーワードは人・歴史・環境

ロカドお披露目会の団子差しイベント

魅力的な建物を建てることだけでなく、そこに暮らす住民同士や地域の方とのつながりが自然と生まれる家づくりも古川さんがロカド香久山に込めた想いのひとつです。ご自身の不動産業について“大家業”と表し、単純に家を「貸す・借りる」の関係ではなく、人と人との交流を大切にしたいと考えている古川さん。ロカド香久山の立ち上げにおいても棟上げに秋祭り、小正月まつりなど地域の人たちも気軽に参加できるイベントを開催し、昔ながらの餅まきや団子さしなどで交流を図ってきました。参加者たちの笑顔が物語るように、小原田の里暮らしは完成前から始まっています。

餅つきで大盛り上がり♪

「ロカド香久山の入居者だけでなく、そこから波及していき地域全体の暮らしが楽しいものになることで、地域の魅力が増していくことにつながるのだと思います」。交流を育む「人」のつながり・今の生活文化を未来につなぐ「歴史」・里の多様な「環境」を活かした暮らしづくり。この里守としての3つの大きなミッションを表現するものとして『ロカド香久山』プロジェクトは進められてきました。

人と人とが自然に繋がる『ロカド香久山』の工夫とは?

居住者が地域の方と交流できるような設計に

実際に完成した『ロカド香久山』を見てみると、そこには人と人が自然と集まるための工夫が至る所に施され、一般的なアパートやマンションとは全く異なる印象!14室ある部屋は3棟の建物に分かれていて、それらがまるで炉を囲むように建っています。中心にあるのは四季の変化を楽しめる緑あふれる中庭。それぞれの部屋はこの中庭に面していて、1階の掃き出し窓にあるベンチに腰かければそこは縁側の情景に。中庭全体を眺められる2階からの景色も抜群です。木のぬくもりに包まれた室内も極力間仕切りを少なくすることで、開放的な暮らしを楽しめるように配慮がされています。さらに、敷地角のスペースにはベンチも備えられ、外にも緩やかなつながりが生まれています。「あえて人と人が顔を合わせやすい設計にしています。近所の方が犬の散歩にやってきて外のベンチで少し休んだり、子どもたちが中庭で走り回ったり、そんな風に人との交流を楽しむ暮らしをしてほしいです」と古川さん。「隣に誰が住んでいるのか分からない…」というような昨今の人間関係が希薄な住宅事情とは真逆をいく『ロカド香久山』での暮らし、想像するだけでわくわくしてきます。

どの部屋からも中庭が望め、癒しを与えてくれます

入居者さん同士の交流が育まれています

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「トラスホーム」のコミュニティ住宅”ロカド香久山”見学会に行ってきましたレポート!

人と人とが繋がる暮らしのアナザーストーリー

実は古川さんが小原田の里守として手掛けたのは『ロカド香久山』だけではありません。2019年に、築40年の空き店舗を改装してオープンしたカフェ、『トラスホームCafe』もそのひとつ。玄関で靴を脱いで店内に入ると目に飛び込んでくるブランコみたいなハンギングチェアに、ぼーっと過ごすのにぴったりのカウンター席、友達の家でおしゃべりを楽しむかのように寛げるテーブル席…。授乳室やおむつ替えスペースも完備されていて、特に子育てママからの人気が絶大のお店です。

レンタルスペースを活用した一例

親子でヴィーガンパフェを作る会

手打ちうどんを作る会の様子

ケータリングサービスを利用した、NPO法人開催「感謝の集い」

持ち込めばウッドデッキでバーベキューも可能♪

さらに、カフェの利用にとどまらずレンタルスペースとしてこの空間を自由に楽しめるのもこちらの特徴!ママ会や女子会、誕生会などはもちろん、外のウッドデッキでバーベキューをしたり、ワークショップやお菓子作り教室など外に開かれたイベントを楽しんだりすることだってできます。しかも『トラスホーム』の物件の入居者さんならお得にレンタルスペースが利用できるというメリットも!「ここで生まれたコミュニティが広がっていって街を元気にしてくれたら」と古川さんも期待を寄せています。

トラスホームカフェ

カフェ『トラスホーム』を詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック↓
憧れの空間をひとり占めできるカフェ!?話題の「トラスホーム」の2つの活用術とは?

小さな美術館で感じる小原田への想い


さらに、『トラスホーム』では小原田への想いが詰まった美術館も営んでいます。「私の父が集めた掛け軸や近現代の美術作品を展示した小さな美術館です。ここも地域に開かれた場所として皆さんに楽しんでもらいたいので、ギャラリーとして貸し出しもしています」。福島の県産材でつくられた無垢の木の香りが心地良い館内には、県内を中心とした画家の作品が季節ごとに展示されている他、ミニコンサートや講演会などのイベントもできるコミュニティスペースとしても利用できます。

フルートコンサート

定期的に開催されるヨーガ教室


美術館の中庭は手入れの行き届いたフラワーガーデンとして開放。四季の変化が楽しめる小原田の憩いの空間です。


小原田が奥州街道の宿場町だったことを裏付ける、江戸時代の古地図や書籍が閲覧できるライブラリスペース。小さなカフェスペースも併設されているので、鑑賞後に小原田の歴史に触れてみるのもおすすめ♪

里守の挑戦はこれからも続く

「私の父が集めた掛け軸や近現代の美術作品を季節に合わせて展示している小さな美術館が小原田に新しくできました。ここも地域に開かれた場所として皆さんに楽しんでもらいたいので、ギャラリーとして貸し出しもしています。また、築20年以上のマンションのリノベーションも計画中です。あまり使われていない中庭があるので、どんな風にすれば里暮らしが楽しめる物件にできるのか、知恵を絞っているところです。里守としてこの街の魅力を未来に残せるのか、考えることはたくさんあります」こう話す古川さん。
皆さんにとって住まいに求める優先順位は何ですか?「どんな暮らしが送れるか?」を大切にしたいと考える人にとって、『ロカド香久山』をはじめとするトラスホームの建物たちは、きっとその想いに寄り添ってくれることでしょう。


トラスホーム代表取締役/古川広毅さん
郡山市小原田出身。大学で建築を学んだ後、建築会社へ就職。2010年地域の暮らしづくりを目指すトラスホームを設立。2020年には入居者だけでなく、地域の方々との繋がりを育むことを目指した賃貸住宅『ロカド香久山』を建築。

SHOP INFO

トラスホーム株式会社

福島県郡山市字名倉276-1

営/カフェタイム ※カフェは現在お休み中 2021年1月~再開予定
レンタルスペース 全日9:00~21:00
P/敷地内2台、敷地外7台
キャッシュレス決済/クレジットカード可、PayPay可


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SHOP INFO

ちっちゃな美術館こはらだ日和

福島県郡山市小原田四丁目13-25

開館時間/10:00~16:00
休館日/月曜、火曜(展示替え期間は休館)
入館料/大人300円
高校生以下・75歳以上無料