街をぶらぶら歩くと、あっちにも、こっちにも、ウルトラマンや怪獣!須賀川市といえば「特撮の神様」と呼ばれる円谷英二さんの出身地。その縁で、須賀川市はウルトラマンの故郷である「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携を結んでいるんです。そんな須賀川市には、円谷監督にまつわるスポットがいっぱい!街歩きをしながら、ウルトラマンをはじめ色んなキャラクターに会いに行ってきました~!
1901年須賀川市生まれ。幼少期から発明が大好きで、将来の夢は飛行機乗りだったそう。1933年に公開された「キングコング」に影響を受け、特殊撮影の世界へ。1954年、53歳の時に特技監督として携わった『ゴジラ』が公開。この作品は大ヒットし、ゴジラは誰もが知るキャラクターに。その後、1963年、62歳のときに「株式会社円谷特技プロダクション(現在の円谷プロダクション)」を立ち上げ、テレビ作品『ウルトラQ』の監修を務めます。日本中に”怪獣旋風”を巻き起こし、その後『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』も大ヒット。子どもたちに夢を与え、ヒーローを生み出した円谷監督は、まさに「特撮の神様」なんです。
街歩きのスタートは、須賀川駅から!
どーん!と大きなウルトラマンがお出向かえしてくれました。これは、須賀川市とウルトラマンの故郷である「M78星雲 光の国」との姉妹都市提携を記念したモニュメント。今にも空に向かって飛び出しそうな、ウルトラマンがかっこいい!そして駅からまっすぐ繋がる松明通りを歩いていくと…
いる!いる!ウルトラヒーローたちに、怪獣のエレキング、ピグモン…
ピグモンやカネゴンは、道路沿いのベンチに座っていて、隣に座るとまるで友だちといるかのような写真が撮れます。松明通りには全部で13体のキャラクターがいるので、コンプリートしたくなっちゃいますね。
しかも、街路灯にもウルトラヒーローや怪獣のシルエットが描かれているので、夜の時間帯も楽しめそうです。
円谷英二監督は発明の達人!tetteで特撮作品の秘密を学ぼう!
最初に向かった先は、2019年にオープンしたばかりのtette(テッテ)。図書館やこどもセンターなどがあり、誰でも無料で利用できる施設です。
1Fひかりのまちひろばには、ウルトラマンにでてくる大人気怪獣、バルタン星人やキングジョーがお出迎え。
そして、今回の目的地・tetteの一番上の階に『円谷英二ミュージアム』があります。ここには、円谷監督の生涯を紹介するコーナーや特撮関連の資料、怪獣や生き物に関する本なども並べられて、実際に手に取って読むこともできます。
こちらが来場時にもらえるパンフレット。円谷監督の生涯をたどる展示や、「生物学」や「機械学」など様々な分野をテーマに関連付けた怪獣やメカ模型などの展示物、図書を陳列したコーナーなどがあります。
※円谷英二ネットワークウォールは新型コロナウイルス感染症対策のため現在休止中。
ミュージアムに入ると、最初に目に飛び込んでくるのは大きなゴジラ!これは、1954年の初代のゴジラスーツを再現したもので、サイズや素材などを似せて作っているそうです。その大きさは、なんと2メートル!十分大きいように感じますが、劇中ではこの25倍サイズの設定なんだとか…!このゴジラスーツを使って、昔の撮影手法を取り入れた作品が「~夢の挑戦 ゴジラ須賀川に現わる」。現代の「円谷組」とも言える豪華なスタッフが制作に携わっており、ミュージアム内で常時映像が流れています。これはtetteでしか見られない特別な映像!
特設スタジオには、円谷監督がたくさんの作品を撮った東宝撮影所のミニチュアジオラマがありました!ここはカメラ撮影もOKなので、特撮監督になった気分でジオラマをスマホで撮影するのも楽しそう♪特撮って、すごく複雑で難しいイメージがありましたが、遠近法を使って怪獣を大きく見せたり、背景の絵でリアリティを出したりと、ちょっとしたトリックやアイディアで作られているんですね~!
他にも資料や展示物を見ていると、ウルトラマンシリーズに出てくる怪獣たちは生物学をヒントに考案されていたり、隊員たちが乗っていた戦闘機も機械工学に基づいていたりとなかなか興味深い!「図書との融合」をコンセプトにしているぶん、興味を持った分野の本をすぐに手に取れるのは、このミュージアムならでは。円谷監督の創造力の原点を学べて、終始ワクワクしながら過ごすことができました。
ウルトラマン好きなら外せない!ここにしかないグッズがズラリ
tetteから少し歩いた場所にあるのが、ウルトラマンショップの「SHOT M78 大束屋」。ここは、なんと円谷監督の生まれた家。もともと、この場所は「大束屋」という糀屋さんでした。現在は、円谷監督の子孫である円谷誠さんがお店を経営しています。
店内には、ウルトラマングッズがズラリ。歴代ウルトラマンシリーズのソフビ人形や、小さな指人形、文房具、キーホルダー、お菓子などがたくさん並んでいます。しかも、「SHOT M78 大束屋」でしか手に入らない商品もたくさんありました。
須賀川市限定のクリアファイルや、地元の工房で作られた木のキーホルダーなど、ファンにはたまらないものばかり。二本松市の人気酒造が手掛けたウルトラマンソーダ水もあります。
グッズの販売以外にも、お店の奥には円谷監督が愛用していたカメラや、糀屋さんの味噌蔵を再現したジオラマなども展示したミニ資料室があります。
味噌蔵のジオラマの2階をよく見ると、小さな円谷少年の姿が…!実は、モノづくりが大好きだった円谷少年に、祖母が専用の部屋を味噌蔵の2階に作ったのだそうです。当時のリアルな様子を再現したジオラマは、監督の親族だからこそ作れるものですよね。
店主の円谷誠さんも、円谷監督の作品を見て育ってきたので、ウルトラマンや怪獣が大好きなんだそう。お客さんと情報交換できることも楽しみなのだと話してくれました。
ウルトラマン好きなら、絶対に外せないお店ですね!
お腹が空いたら、ウルトラなメニューでパワーチャージ!
ウルトラマンや怪獣たちに興奮しっぱなしで、お腹が空いてきました…。実は、いま須賀川市では10月17日~12月20日まで「ウルトラなメニューコンテスト」を開催!市内のカフェやレストラン、和・洋菓子店、パン屋などが、ウルトラマンや怪獣の姿をイメージした新メニューを提供していると聞いて、まわってみました♪
まずは2020年にオープンしたばかりのイタリアンバール「Bar LUNA(バール ルナ)」。バリスタが作る本格ラテにキャラクターのラテアートをして 『ウルトラマンラテ』(500円)というメニュー名で提供しています。良質な豆にこだわっているとあって、味も香りもじっくり堪能したい一杯。キッズ向けにチョコラテ(ココア)にすることもOK♫ウルトラマンのデザインの他、ピグモンやバルタン星人のラテもあり、またカフェモカ550円、フレーバーラテ550円も楽しめますよ。
「SHOT M78 大束屋」併設の「大束屋珈琲店」では、とってもキュートな『ピグモンパフェ』(700円)がいただけます。いちごアイスや生クリーム、フルーツ、チョコペンで描いた顔のクッキーを使い食べ応えも十分!風船をイメージしたぶどう粒がポイント。シュー生地仕立ての『カネゴンパフェ』もあるので、どんなパフェか気になる方はショップと合わせて足を運んでみて。
期間中は、須賀川市の公式サイトで好きなメニューに投票することができますよ~!「すかがわ市M78光の町」Webサイトはこちら↓
http://m78-sukagawa.jp/ultra-menu/gourmet-vote/gourmet_robby.php
その他にも、ウルトラなスポットが満載な須賀川市
須賀川市役所
庁舎の東側入口付近には、大きなウルトラの父のモニュメント。その大きさは、なんと4メートルほど!しかも、庁舎6階にある、ウルトラの父と同じ高さのウルトラフロアでは、父の目線を体験することもできます!
駐車場マークはウルトラマンシリーズのオープニングでお馴染みの影絵が使われています。何から何までウルトラマンづくし。
NEWスポットも外せない!須賀川市のお土産ならココ「すかがわ観光物産館flatto」
須賀川市のお土産ならtetteの隣にオープンしたばかりの「すかがわ観光物産館flatto(ふらっと)」へ。おしゃれで明るい店内には、ウルトラマングッズをはじめ、お菓子や雑貨、穫れ立て野菜など須賀川ゆかりのアイテムを揃えています。街あるきの時には”フラっと”寄ってみて。
11月に「須賀川特撮アーカイブセンター」がオープン!
11/3ゴジラの日に、特撮に関する新スポットが開館します。特撮で実際に使用された貴重な資料の収集や保存、修復、調査研究を行うとあって、特撮について学んだり、様々な体験ができたりと、全国でも珍しいスポットになりそう!
SHOP INFO
須賀川特撮アーカイブセンター
福島県須賀川市柱田字中地前22
開館時間/9:00~17:00 ※オープン初日は開館時間が異なります。
休館日/火曜(祝日の際は翌日)、年末年始
入館料/無料
まとめ
円谷英二監督にまつわるスポットがいっぱいの須賀川市。街歩きをしていると、監督やキャラクターへの愛を感じます!どのスポットも、子どもだけでなく、大人も楽しめる場所なので、ぜひ家族で遊びに行ってみてくださいね。
※この記事は2020年10月に制作したものです。価格(税込表記)や内容は取材時のものです。