去る2020年11月2日(月)・3日(火・祝)に「ワーケーションリゾート・裏磐梯」モニターツアーが開催されました。新型コロナウイルスの流行を受けて、テレワークやオンラインでの仕事が増えた今年。新たな働き方として注目された「ワーケーション(ワーク+バケーションの造語)」の推進を目的に、裏磐梯エリアはこんなところ!とPRするべくモニターツアーが組まれました。そこにarukuスタッフも同行し、1泊2日で遂行されたモニターツアーをレポートします!
今回のモニターツアーは主に「バケーション」部分をフォーカスしたツアー。ワーケーションをするなら魅力的な自然や施設があるところがいいよね!と、裏磐梯のスポットをガイドさんや講師の先生を招いて、参加者さん達に知ってもらうことを目的としています。
今回周ったのは、
①五色沼少人数制トレッキングガイドツアー
②ナイトミュージアムin諸橋近代美術館
③グランデコロープウェイと富良野自然塾で学ぶ自然環境プログラム
の主な3つ。天候が良ければ、オプションで星空観賞や早朝ヨガも予定していたのですが、この日は天候が悪く残念ながら中止に。それでも、晩秋の裏磐梯を思い切り堪能できそうです!
紅葉と神秘の五色沼を探索!
まず到着したのは五色沼探索路の出発点の裏磐梯物産館駐車場。ガイドの橋本さんの解説を聞きながら、およそ1時間半の五色沼コースを歩きます。五色沼とは、五色沼自然探勝路周辺にある20~30の沼の総称を指し、コースからはそのうちの8つの沼を見ることができます。
どんな成分で沼の色ができるのか、どんな植物が生息しているのか、磐梯山の噴火や五色沼の成り立ちなど詳しく教えてくれる橋本さん。「磐梯山が噴火したのは今から120年ほど前と割と最近なんです。水蒸気爆発で山の一部が吹っ飛んで、川がせき止められたりしてこの湖沼群ができました。野口英世が12歳の時だから彼も実際に見ていたかもしれませんね」。参加者のみなさんも五色沼には来たことがあるものの、初めて知ることばかりでとても興味深く聞いていました。
雲間から裏磐梯がチラリ。ガイドさん曰く、今年は長梅雨や秋の長雨で快晴の日が少なかったそう。雨が多いと紅葉の色づきもイマイチだそうですが、それでも十分キレイ!
五色沼は四季や天候、時間帯などによっても少しずつちがった色にみえるそう。また、毘沙門沼にはハートの模様がある鯉がいるそうで、見つけられたらとってもラッキーなんだとか。
アップダウンの少ない平坦なコースなので、動きやすい服装と靴なら誰でも歩きやすい所も魅力。ワーケーション中の散歩コースにオススメしたいですね。
その後は今回の宿泊地「アクティブリゾーツ裏磐梯」へ向かい、チェックイン。おとなりにある諸橋近代美術館のナイトミュージアムまでしばしお部屋で休憩しました。休憩といっても仕事のメールをチェックをしたり電話で打合せをしたりと、通常営業するarukuスタッフ。「ホテルのお部屋って余計なモノがないし、静かだから仕事がしやすい…!」と、リアルにワーケーションの良さを実感しました。
ちょっとお腹が減ったので、おやつにアクティブリゾーツ裏磐梯のラウンジカフェでイチオシしている「とろたまダリソフト」を注文。ソフトクリームの上に温玉(!)をのせたパフェなのですが、これが意外と合う!ヒゲやくちびるを模したクッキーもお菓子屋さんが手掛けているとあって、これもまた美味しくいただきました。
幻想的なナイトミュージアムで美術講座
17:30からはホテルから歩いてすぐの諸橋近代美術館へ。10月31日(土)・11月2日(月)・11月6日(金)の3日間限定で美術館外観をライトアップし、ナイトミュージアムを開催していました。私たちが訪れた日は東京藝術大学 准教授 布施英利先生による美術講座(約1時間)も開催。
美術作品を見るのは好きだけど、学問から見ると眠くなってしまう私ですが、解剖学からの視点(腕の曲げ方や手のひらの位置)でダリの作品を解説する内容は実に新鮮で、他にも遠近法や色使い等で絵画の見方をわかりやすく解説していただきました。
「人前で講義するのが久々すぎて、マスクが苦しいです…(苦笑)」と、途中フェイスガートにチェンジする一幕も。布施先生、経歴を調べると東京芸大の大学院で博士課程を経て、東京大学医学部解剖学教室助手として養老孟司氏の下で研究し、著書も50冊にのぼるほどの凄いお方なんです。
講座を聞いた後は、館内の展示作品を鑑賞。普段は見れない夜の美術館はより一層、雰囲気を醸し出していました。外はあいにくの小雨でしたが、夜の背景に浮かび上がる美術館はとっても現想的で絵になる!参加者のみなさんもこぞって庭に繰り出し、撮影大会となりました。
オレンジ色に染まったアカマツを、グランデコロープウェイから一望!
翌・午前中はバスに乗って約15分、オレンジ色に染まったアカマツが見られるグランデコリゾートへ。ロープウェイのゴンドラに乗り込んで、10分ほどの空中散歩へ繰り出します。
オレンジ色のアカマツはもちろん、猪苗代湖まで一望できる絶景が最高~!晴れていれば、まるで風の谷のあの主人公が金色の草原を歩いているような気分を味わえたでしょう。
山頂駅につくと雪が…!と思ったら白いマットでした(笑)。でも標高が高い分、風もとっても冷たい!「もう2℃ほど気温が下がれば雪になるよ」とガイドさん。冬がすぐそこまで来ていることを実感します。
ロープウェイの絶景を堪能したあとは、福島出身のタレント「なすび」さんによるトークショーが行われました。福島県出身であるなすびさんは30代以上ならテレビ番組の懸賞生活でお馴染みの人も多い人物。東日本大震災後、様々な場所で地元をPRしたり、復興祈願のためエベレスト登頂に挑戦するなど地元福島に尽力してきた方でもあります。エベレスト挑戦では自然の厳しさ(雪崩や大地震、氷河崩落など遭遇したそう)や人間の無力さを身をもって経験したことから、富良野自然塾裏磐梯校の特別インストラクターを務めるように。
そんななすびさんのトークショーでは笑いを交えながらエベレスト登頂のお話や福島への想い、自然塾の講師など様々なお話を披露してくれました。
東京からツアー参加した方からは「福島は1度訪れたことがありましたが、充実したツアーでした。裏磐梯の自然もとてもきれいですし、紅葉の時期に来れたことが嬉しい」「裏磐梯にこんなに魅力的な所と言うのを感じました。なすびさんのトークショーも面白かった!」とみなさん大満足だったよう。
実際に訪れた私たちも、福島県民ながら改めて裏磐梯の魅力を感じ取りました。ロケーション抜群の環境の中、のんびり仕事をしたりレジャーを楽しんだりというなんとも魅力的なワーケーション。リモートワークが可能な企業さん、ぜひ裏磐梯を選んでみてはいかがでしょうか!?
※この記事は2020年11月に制作したものです。