福島市にある福島成蹊中学校・高等学校の中高一貫コース。毎年多くの難関大学に合格者を輩出する中高一貫コースですが、今年の入学試験(学校推薦枠)で福島県立医科大学医学部に合格した武川飛鳥さんは、なんときょうだい4人全員が医学部進学(うち1名は看護課程)というから驚き!そこで、飛鳥さんとお母様に福島成蹊中学校・高等学校の中高一貫コースでの生活や学びについて伺いました。
飛鳥さんにインタビュー
Q. 6年間を振り返ってみて学校での生活はどうでしたか?
A. 高い指導力を持った先生方に出会えてとても良かったです。特に化学の先生が印象的でどうやったら生徒のレベルが上がっていくのかを熟知していて、学力が身に着いていくのを実感できました。同じクラスの友人も個性豊かで、様々な行事やテストを行いながら思い出を作るとともに、目標に向かって切磋琢磨することができました。
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Q. 学校生活の中で印象深かったことは何かありますか?
A. 立志式など自分の将来の夢や志望校をみんなの前で発表する機会があり、クラスメイトや先生方を含めて自分の目標を共有することで、学校全体で応援してくれていると感じられました。志望校に無事合格できたのは、この学園だからこそだと思っています。
Q. きょうだい4人が中高一貫コースを卒業し、それぞれが医療の道に進んでいることをどう思いますか?
A. 福島県は医療人不足、特に医師が不足しているので兄姉とともに医療に貢献できることを嬉しく思います。まずは救急医療の道に進み、総合的な診療を学んだ後で地域医療に貢献していきたいと考えています。
飛鳥さんの兄姉の進学先は以下の通り。
長男:秀基さん/1期生(平成26年度卒)
福島県立医科大学(医学部)卒。郡山市で研修医として勤務。
長女:愛さん/4期生(平成29年度卒)
東北大学(医学部保健学科看護学専攻)4年。4月より東京都で看護師として勤務予定。
次男:秀辰さん/6期生(令和元年度卒)
慶應義塾大学(医学部)2年
ごきょうだいもみな医学の道を進んでおり、「全国から集まる大学の同期と話すと、中高生の時から高いレベルの世界を経験してきていると感じます」といった言葉や、「まだまだ中高一貫教育が珍しい福島県で過ごしながら、今同じ土俵で学ぶことができているのは、自身のアドバンテージにもなっています」という声も聴くことができました。
お母様が持つ子どもたちへの想いとは?
お子さん4人全員が医学の道へと進んだ武川さん一家。福島成蹊中学・高等学校の中高一貫コースで6年間学ぶことについて、お母さまはどう思われていたのでしょうか?
Q. きょうだい4人が同じ環境で学んでみて、お母様はどう思いますか?
A. 同じ両親から生まれてきたきょうだいでも、それぞれに個性があり教育するのは難しいです。12歳~18歳の多感な時期に、4人が同じ環境の中、6年間を見通した教育プログラムで学べたことは子どもたちにとっても有意義な時間で、人間的な成長も感じることができました。
Q. お母様から見た福島成蹊中学・高等学校の中高一貫コースの良さはどんなところだと思いますか?
A. 中高一貫コースでは、将来への目的意識を早くから持たせ、勉強することへの集中力を養い、仲間同士が切磋琢磨する姿を美しいと思わせてくれるところがありました。医学部に現役合格するには、早い時期から鍛える必要性があります。「中高一貫教育」はまだまだ馴染みがなく、地域の中学校に行くのが当たり前の世の中ですが、6年間郡山から通学し将来に必要な基礎学力や学ぶ姿勢を身につけていく点で、親の目が届く時期に苦労したり挫折したりする時間は、子どもたちにとっても良い経験だったと思います。
今回飛鳥さんが合格したのは、合否を試験の点数だけで判断するものとは違い、日々の学習状況や人間性も問われる「学校推薦枠」です。武川さん一家に話を伺ってみて、福島成蹊中学・高等学校の中高一貫コースでは学業だけでなく周りとの関わりの中で、いかに自分を成長させていけるか、社会に貢献できるか、卒業後も見据えた教育がされていることが伝わってきました。
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※この記事は2022年3月に制作したものです。内容は取材当時のものです。