アートな1日のはじまりは、2014年6月に開館したその名も「はじまりの美術館」から。130年前の酒蔵「十八間蔵」を改装してつくった小さな美術館で観られるのは、新聞に歯ブラシ、割り箸、紙袋など日常にありふれた素材をアートに生まれ変わらせた作品や、正規の美術教育を受けていない人が自発的に生み出すアール・ブリュットと呼ばれる自由な絵画や彫刻たち。釘をほとんど使わずに建てた由緒ある建物から伝わる木のぬくもりや、アットホームな雰囲気が居心地の良いカフェスペースなど、小さい美術館ならではのほんわかとした寛ぎ方ができるのも魅力です。
館内は靴を脱いで観覧。足元に伝わる木の感触が気持ちいい。
※この記事はaruku2014年9月号に掲載したものです。