漆器の伝統を今に受け継ぐ会津で細い路地を迷いながら訪ねた「ほくるし堂」。お話を聞いた二瓶さんは、漆器の上絵を描く蒔絵師さん。気さくで明るい彼女が創るのは、色鮮やかな花柄や幾何学模様が可愛らしい、漆の食器やアクセサリーで、黒や朱色を基調とする会津漆器とは全くイメージが違います。
蒔絵作家の二瓶由布子さん。同じ蒔絵作家であるお父様の仕事を見て育ったと言います。漆という素材と、生活雑貨に描けることが魅力とのこと。細かい植物柄も幾何学模様も手描きです。
「漆の塗り物は縄文時代からあって、腐蝕しないまま発掘されるほど丈夫。剥げても塗り直せるし、抗菌作用があるという実験結果も。会津漆器ならではのマットな質感は好きなんです。普通の塗料なら乾燥したところで乾かすのに、漆を硬化させるには湿度が必要だというところも面白いですよね。私としては、日常使いの道具に絵を描けることが一番の魅力です。」
「ほくるし堂」のテーマは「東北×ほくほく×北欧」。家の中でいかに楽しく過ごすかを考える北欧の価値観に学び、昔からある伝統の模様も形をデフォルメしたり大胆な配置にしたりして、北欧のテキスタイルに近付けつつ、ウキウキした気持ちになれる食器やアクセサリーを作りたいという想いからきているそう。さらに今後は、漆を伝える活動を重視していきたいとのこと。
不定期でワークショップを開催。絵付けや蒔絵が体験できます。詳しくはHP(hokurushido.strikingly.com/)で。
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