郡山市のランドマークであり、市民の憩いの場である「開成山公園」。そして各競技種目の大会からプロスポーツの公式戦まで幅広く行われる「宝来屋 郡山総合体育館」や「郡山ヒロセ開成山陸上競技場」などの「開成山地区体育施設」。これらで構成されている開成山エリアが、2024年度から開成山公園は「公募設置管理制度(Park-PFI)」によって、2025年度から開成山地区体育施設は「PFI事業」によって新しく生まれ変わることを知っていますか?Park-PFIとは?PFI事業とは?公園や施設はどう変わる?など、ご紹介します!
公募設置管理制度(Park-PFI)って何?
Park-PFIとは、2017年の都市公園法改正により新設された公募設置管理制度。民間企業などと協力して開成山公園がさらに魅力的で利用しやすくなるようにアップデートする公民連携のプロジェクトです。このプロジェクトは福岡県北九州市を皮切りに全国的に行われており、東京や大阪などの大都市から、東北は青森、岩手などの都市公園でも既に実施されています。事業者のノウハウを活かし、公園の活性化やまちのにぎわいづくり、その収益を活用して公園の整備を行えるなど大きな期待が寄せられています。
Park-PFIによって、開成山公園は音楽とカルチャーの発信地&SDGsな市民参加型パークへ!
安積開拓発祥の地であり、春は郡山随一のお花見スポット。過去には大規模な野外音楽フェスティバルやグルメイベントの他、フリーマーケットや花火大会(30~40代以上の方、覚えていますか?)なども開催された開成山公園。五十鈴湖を中心とした景観と、遊具などの公園設備を活かしながら、美味しいグルメが味わえる飲食店や野外音楽堂の改修によるイベント機能を強化して「音楽とカルチャーの発信地」へ。そしてICTの活用やDXの推進、クリーンエネルギー活用やグリーンインフラ整備、いざという時の防災拠点とするなど「歴史を未来へ繋ぐ、持続可能な市民参加型パーク」へ進化します!
PFI事業って何?
PFIとは英語の「Private Finance Initiative」の略で、日本語では「民間資金等活用事業」と呼ばれます。1999年にPFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)が施行され、これまで700件以上の事業で活用されてきました。公共施設の整備・運営を行うにあたって、設計・建設から維持管理・運営までの業務を一括して民間事業者に委ねることが「PFI事業」で、Park-PFI同様、民間事業者の力を活かし、より良い住民サービスを提供することを目指します。(参考:自治体担当者のためのPFI実践ガイドブックより)
PFI事業によって、開成山エリアはスポーツの聖地へ!
各競技種目の大会の他、プロチームの福島ファイヤーボンズやデンソーエアリービーズなどの公式戦が行われている体育施設。2023年度より「宝来屋 郡山総合体育館」「郡山ヒロセ開成山陸上競技場」「ヨーク開成山スタジアム」「開成山弓道場」の4つの施設を改修し、これまで同様に市民の方の利用に加え、全国大会などの大規模大会や様々なスポーツの公式戦などにも利用できるよう、利便性・機能向上を目指した施設へ〝リノベーション″します。ソフト面でも、市民の健康づくりや指導者育成など多様なニーズに全方位的に寄り添うスポーツ拠点を目指します。
次世代型開成山に期待大!
Park-PFI/PFI事業によって公園、体育施設が新しく変わる開成山エリア。多くの郡山市民にとって、開成山は思い出の場所でもあるはず。そんな開成山が次世代へ向けてさらに快適に利用できる、新しい場所となることに期待が高まるばかりです!
開成山地区体育施設整備事業について(郡山市役所ウェブサイト)
開成山公園Park-PFI事業について(郡山市役所ウェブサイト)
広報こおりやまで両事業を紹介(2023.1月号、2月号、4月号)
※この記事は2023年3月に制作したものです。内容は取材当時のものです。