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公開日:
2023.6.30
更新日:
2024.7.29
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田村市「あぶくま洞」は開洞50周年!10倍楽しくなるお話を、あぶくま洞博士に質問!

田村市「あぶくま洞」は開洞50周年!10倍楽しくなるお話を、あぶくま洞博士に質問!

今年、開洞50周年を迎えた田村市の名所「あぶくま洞」。悠久の年月が創り出す鍾乳洞はいつ訪れても、その迫力と神秘的な美しさに感動せずにいられません。今回は「あぶくま洞」博士・青木さんに、あぶくま洞がもっと興味深くなる、知られざるお話を聞いてきました。

あぶくま洞博士こと、青木さん。お話を聞けば聞く程あぶくま洞「愛」が伝わってきました。

― あぶくま洞はいつ、どのように発見されたのですか?

青木 あぶくま洞が発見されたのは昭和44年(1969年)。ここ一帯は仙台平(せんだいひら)と呼ばれる、大理石やセメントの原料になる石灰岩でできた台地が広がっており、砕石工事が行われていました(つまり、駐車場の部分も岩があった!)。ある時、掘削調査で偶然この鍾乳洞を発見したんです。調べれば調べるほど、その規模が明るみになり、ここを観光地として開洞しようということに。それが昭和48年(1973年)の6月で、ちょうど50年前になります。

― あぶくま洞全体の大きさはどのくらいあるのですか?

青木 一般公開しているエリアは約600mくらいですが、未公開部分を含めると3,000m以上はあるとされています。その長さは今発見されている部分なので、今後さらに延びる可能性はありますね。未公開部分には「滝根御殿」をはるかに超える、90mほどの高さの「大多鬼丸ホール」などが発見されています。未公開の所には、そんなスケールの鍾乳洞が広がっていると思うと、ワクワクしますよね。

― あぶくま洞はたくさんの種類の鍾乳石が見られますが、特に珍しいのは何ですか?

青木 天井から垂れ下がる「つらら石」や、筍のような形の「石筍」など学術的に名前がついている鍾乳石が数多く見られますが、珍しいのは「ボックスワーク」と呼ばれるものです。ボックスワークとは、天井や壁面に細かい網目状に形成された鍾乳石で、他ではなかなか見られません。また、公開されている鍾乳洞の中では日本最大(20m)の「フローストーン(床や壁に均一に水が流れてできる石灰分に覆われた鍾乳石)」にも注目してほしいですね。

良くみてみると隠れキャラが発見できるかも!?

― コース内で人気の場所はどこですか?

青木 やはりあぶくま洞のシンボルでもある「滝根御殿」ですね。スケールが大きくインスタ映えもするので、撮影スポットになっています。それと、有料エリアの「探検コース」は特に子どもたちに人気があります。狭い所をくぐったり、通り抜けたりとスリル満点なコースなので、大人の私も楽しく歩けます。

― 開洞して50年の間に、歴史的な発見はありましたか?

青木 未公開部分でですが、2004年に発見された鍾乳石が今年の3月に「新種」と認められました。マリモのような球体の鍾乳石で、表面に細かい針状の結晶が外側に向かって伸びており「あぶくま針状(しんじょう)鍾乳石」と名付けられました。断面を見ると、白い中心核を茶色い鍾乳石が覆う二重構造になっていて、世界でも例がない貴重なものです。

― 青木さんのなかで、特に思い入れのある出来事は何ですか?

青木 やはり2011年の東日本大震災ですね。あの大きな揺れで崩れてしまうのではと気が気でなかったです。ですが、鍾乳石は1cm成長するのに100年かかると言われます。微粒子をゆっくりゆっくり時間をかけて形成しているだけあって、何ともなく逆にビックリしてしまいました。鍾乳石は脆いイメージがあるのですが、ちょっとやそっとじゃ壊れない硬さを持っているんですね。さすが、地球規模!洞内は特に問題なく他施設で再開に時間を要している中地震の1ヶ月半後には、事業を再開いたしました。

青木 それから、今年の4月に通算入洞者数が2300万人を突破しました。これまでたくさんの方が訪れたんだなあと思うと同時に、不思議な感動も湧き上がりました。開洞当初からその姿は変わっていないのに、昭和から平成、令和と移り変わっても、同じようにたくさんの方に感動を与える。自然の力は本当に偉大ですね。

「あぶくま洞は規模が大きいゆえ、こんな形の所があったんだ!と毎日見ても発見の連続」と話す青木さん。

― 他にも、あぶくま洞に来たら見逃せないところはありますか?

青木 6月~7月はラベンダー園が見ごろです。青々としたラベンダーが斜面に咲き誇り、摘み取り体験もできます。開園期間中は、「ラベンダーソフト」も提供していますので、散策のあとはひんやりスイーツを味わってみてください。

青木 また、売店で販売している「あぶくまの天然水」や、洞内で貯蔵したワイン「たきね北醇」はここだけでしか購入できない商品ですので、お土産におすすめです。

左)ラベンダーソフト 400円 中)あぶくまの天然水 (500ml)120円・(1L)180円 右)たきね北淳750ml 2,850円

お話を聞くうちに、自然が創り出す神秘さとスケールにarukuスタッフも「何度も行っているけれど、そんなに注目すべきポイントがあるなんて!」と発見しきり。子どもの時に一度きりという方も、名前は知っているけど行ったことがない方も、この夏は涼を求めてあぶくま洞に足を運んでみてはいかがでしょうか。

お問合せ

あぶくま洞

福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1番地

営/8:30~17:00 ※時期ごとに営業時間が異なります
休/無休
料金/大人 1,200円、中学生800円、小学生600円(探検コース各300円追加)、小学生未満無料


※この記事は2023年6月に制作したものです。価格(税込表記)や内容は取材当時のものです。