1967年創立と長い歴史を誇る大槻中央幼稚園。四季の自然を感じながらのびのびと遊べる園庭や、子どもたちの好奇心を刺激する遊びゴコロに溢れた園舎から、これまでたくさんの子どもたちが巣立っていきました。そんな大槻中央幼稚園のモットーは、「楽しく遊び、楽しく学ぶ」。
子どもたちが自ら興味を持って、主体的に学ぶことを重視している幼稚園で、
「先生方はどのように子どもたちと接しているの?」
「子どもたちはどんな成長を見せてくれるの?」
「大槻中央幼稚園ならではの行事やイベントは?」
など、気になる疑問を園長先生に聞いてきました。子どもたちの個性を大事にしながら、のびのび成長できる幼稚園を探しているママパパ必見ですよ
園の教育方針である「楽しく遊び、楽しく学ぶ」に込めた想いを教えてください。
園長先生 この時期の子どもたちにとって、好きなことや興味のあることを自分から見つけるのはとても大切です。でも、幼稚園で過ごす時間は1日4時間ほど…。実は、その中でも自由に遊べる時間って限られているんです。手を洗ったり、うがいをしたり、着替えをしたり、トイレに行ったり、お弁当をいただいたりなどの基本的な生活に関わる時間もあります。
もちろん、園庭でも、お部屋の中であっても子どもたちの好きな遊びをという保育が基本です。とはいえ、今日は外遊びの日、今日は製作の時間など、決められたカリキュラムを行う場合もありますが、制限の中であっても、できるだけ子どもたちの主体性を大事にしながら接するようにしています。
aruku 園庭ではクラスの垣根を越えて、夢中になって遊んでいる子どもたちの姿も印象的でした。
園長先生 縦割り、横割りと決めなくても、
びのび遊べる空間があって、そこにお友だち達がいれば自然と遊びは生まれるんですよね。文字通り子どもたちにとって、遊びは学びです。お砂場でバケツに水をいれて運ぶという場面を1つとっても、様々な学びに溢れています。こぼさないように運ぶには?何度も往復しないで済むには?といったことを、実は考えながら遊んでいます。大人は家事や仕事などで効率よくやろうと工夫しますが、同じように、子どもたちも考え、工夫し、原理を学びながら遊んでいるんです。
さらに、お友だちが一緒ならば「同じ遊具を使いたいお友達とどう順番を決めるか」「お友だちと意見がぶつかった時にはどうやって解決するか」など、また違った形で考えることが出てきます。そこでは、自分たちで問題を解決していく力、社会に参加し、社会を創っていく力を養っています。介入して決める方が早いかもしれませんが、「こうしなさい」ではなく、「どうしたいの?」と子どもたちに寄り添いながら、主体性や協調性を育むように心がけています。
aruku 教室にも園庭でも先生の数が多くて、たくさんの目に見守られながら安心して幼稚園生活を過ごせるように感じました。
園長先生 寄り添って見守りながら、子どもたちの性格や個性に合わせて好きなことをもっと好きになってもらうための後押しをするのが教育だと考えています。たとえば、砂遊びに夢中になっていた子が教室に戻ってきた時に、近くにさり気なく昆虫図鑑を置いておくんです。そして、子どもがそれに気づいたら、「さっきお砂場から楽しそうに飛んでいる虫さんを見てたから、〇〇君はきっとこの図鑑も気に入ると思ったんだ。」そんな風に声をかける程度のさりげなさで、場合によってはだまって見守ることもあります。
そうした仕掛けが、自ら学ぶ姿勢を養っていくと考えています。先生のねらいがあたる時も、外れる時もありますが、新しいことに興味を持ってきらきらと目を輝かせる姿を見ると、本当に嬉しい気持ちになります。大事なことは、子どもの好きな物を、子どもが自分で見つけるように寄り添ってあげること。「楽しく遊び、楽しく学ぶ」が目指す姿です。
aruku 親は子どもに「あれやりなさい!」と押し付けてしまいがちですが、好きなことに目を向けながら、興味や好奇心を育ててくれるのは心強いですよね。
子どもたちが楽しみにしている行事はありますか?
園長先生 子どもたちにはなるべくたくさんの文化や自然に触れてほしいので、年間を通して充実した行事を設けています。大槻中央幼稚園は郡山でも郊外に位置するので、のびのび遊べる園庭は四季の変化を感じられますが、カルチャーパークのアリーナを借りて行う運動会に、土に親しむ田植えや稲刈り(収穫したもち米を使った餅つきも大人気!)など、園の外に出て体験するイベントもたくさんあります。
また、地域で受け継がれてきた日本の伝統文化と、これからの時代に即した英語教育の両方に力を入れているのも特徴です。お茶会では、あいさつや作法、日本らしい心遣いを学びながら、ひな祭り茶会では年長さんが自分で点てたお茶を年中・年少さんにごちそういたします。また、年長・年中さんは4月を除いて毎月、年少さんも3学期から英語のクラスに参加いたします。ハロウィンやイースターなどの行事とともに楽しみながらグローバルな文化に触れることができます。
さらに、子どもたちにも保護者の方々からも特に好評なのが伝統のオペレッタの発表会です。歌と踊りでミュージカルのように物語が進み、子どもたち一人ひとりに見せ場が用意されているのもポイント。子どもたちのいきいきとした姿と、大人でも考えさせられるストーリーが評判です。
aruku たくさんの想い出をつくれる充実した幼稚園生活が待っているんですね!
幼稚園生活を通してどんな成長を感じられますか?
aruku 子どもたち一人ひとりに寄り添ってくれる幼稚園だと感じました。実際に子どもたちにはどのような成長がみられるのですか?
園長先生 年少さんの頃は自分の気持ちや、やりたいことをうまく表現できなかった子でも、年長さんになる頃には自分の考えを言葉でも行動でも示せるようになるなど、確かな成長が感じられます。先程お話したような「どうしたいの?」「どうしたかったの?」と寄り添う保育をとことん続けてきたからだと考えています。
でも、そのとき同時に意識していきたいことは、子どもたちの性格や好きなものが一人ひとり違うように、成長のスピードも様々だということです。だから「早くできること」を目指すのではなく、お子さんに合わせた成長に目を向けてほしいです。ついつい周りの子と比べて不安になってしまう親御さんもいるかもしれませんが、「前よりちょっとでもできるようになった!」ということや、遊びを通して自己表現や主体性を発揮できるようになったことを褒めてあげてほしいです。
長い間、日本では、みんなと同じように型にはめる教育が行われてきましたが、今の時代は個性や主体性を重視する教育に変わろうとしている時期です。そうした環境を整えるためにも、大槻中央幼稚園ではこれからも「楽しく遊び、楽しく学ぶ」を大切にしていきたいです。
aruku 大槻中央幼稚園の教育方針や園の特色を詳しく知ることができました。今日はありがとうございました。
□お子さんにはのびのびとした幼稚園生活を送ってほしい
□お子さんには自発性や好きなものへの探求心を身につけてほしい
□お子さんには幼稚園でたくさんの経験をしてほしい
□お子さんには自然と触れ合う機会をつくってあげたい
※内容は取材当時のものです。
インフォメーション
- 園名
- 大槻中央幼稚園
- 定員
- 165名
- 職員数
- 29名
- 設立
- 1967年
- 登園・降園
- 園バス(希望者のみ)・お家で送迎(保護者が送迎する)
- 小学校の入学先
- 大槻・大成・朝日が丘・小山田・柴宮・穂積他
- 送迎バスエリア
- 大槻町・片平町(一部エリア)・逢瀬町多田野(一部エリア)・安積町(一部エリア)・富田町(一部エリア)
- 制服
- あり(年中10月から着用)
- 給食
- あり(希望者のみ注文制)
- 入園検定料
- なし
- 入園料・保育料
- 入園料なし・保育料月額25,700円(無償)
- 送迎バス代
- 4,000円(往復)