人との触れ合い 心に花火【石川町・浅川町コース】
秋のツアーの第1回は、こおりやま広域圏の南部に位置する石川町と浅川町を巡るコース。6組10名の方が参加し、9月7日(土)~8日(日)に開催されました。
一行は郡山駅に集合し、まずは郡山駅前にある県内で最も高いビル「ビッグアイ」へ。このビルには、宇宙飛行士の訓練が疑似体験できるアトラクションや世界で最も地上から高いところにあるプラネタリウムなどが楽しめる、高柳電設工業スペースパーク(郡山市ふれあい科学館)があります。22階には展望ロビーがあり、参加者のみなさんは郡山市街地の景色を眺めながら旅のイメージを膨らませました。
その後、バスへ乗り込み石川町へ。郡山市から約1時間の行程です。まず訪ねたのは、「菓子処よしだや」。石川町には100年もの長きにわたり地元の人々に愛されるお菓子屋さんが2軒あります。菓子処よしだやは2024年が創業100年の節目の年。みなさんさっそくお気に入りのお菓子を見つけたようです。
続いて訪ねたのは、「農園cafeやい子ばあちゃん」。まずは愛情たっぷりの田舎料理をお昼ご飯にいただきます。自分たちでぼた餅を作って食べるなど、楽しみながらお腹を満たしました。
お昼ご飯の後は、農園cafeやい子ばあちゃんのビニールハウスでミニトマトの収穫を体験しました。ハウス内には、たわわに実ったミニトマトがたくさん。みなさん思い思いに摘み取りを楽しみました。
収穫体験の後は、農園cafeやい子ばあちゃんに戻り、交流会を開催。石川町や浅川町の概要や魅力について、町の職員の方やキーパーソンの方の話を聞きました。
さらに、この日の宿泊場所となった「癒しの湯 高蔵内源泉」に移ってからは交流会第二部を開催。地元の方々や先輩移住者から石川町や浅川町での暮らしや町の魅力について話を聞き、地域を知る機会となりました。
ツアー2日目は、9時半に「癒しの湯 高蔵内源泉」を出発し、隣町の浅川町へ。町内の造り酒屋に生まれ癌研究の先駆者として世界を舞台に活躍した吉田富三氏を顕彰する「吉田富三記念館」を訪ねました。花火の里としても知られる浅川町。記念館では浅川の花火の歴史や花火の仕組みについて話を聞き、その後、魔除花火作りに挑戦しました。
魔除花火作りの後は、吉田富三記念館の展示を見学。研究内容からプライベートな遺品まで、吉田氏を知る貴重な資料の数々から、その功績を学びました。また、運動会やお祭りの合図として打ち上げられる「信号雷」の打ち上げの実演も見学しました。
浅川町内の「天麩羅 まるみ」で昼食をとった後は石川町に戻り、1日目に訪問した「菓子処 よしだや」と並ぶ老舗菓子店「お菓子のさかい」へ。1913年創業で、「幸福の黄色いブッセ」や「カリントまんじゅう」が人気です。参加者のみなさんはそれぞれにツアーのおみやげを購入していました。
「お菓子のさかい」を出発した一行は、ツアーの出発地・郡山駅へ移動。2日間のツアーが無事に終了しました。
都会の活気と自然のぬくもりが交わる新たな暮らしへ【猪苗代町・須賀川市・郡山市コース】
秋のツアー第2回は、郡山市と猪苗代町、須賀川市を巡るツアー。3組9名の方が参加し、10月5日(土)~6日(日)に開催されました。
一行はまず、第1回のツアーと同様、郡山駅前の高層ビル「ビッグアイ」の20~24階にある高柳電設工業スペースパーク(郡山市ふれあい科学館)を見学。宇宙飛行士の訓練の疑似体験などができるアトラクションを楽しみました。
高柳電設工業スペースパークを見学後、郡山市の西に位置する猪苗代湖近くの観光農園へ。観光農園を運営している株式会社いなびしさん、日大工学部の「起業サークル」の学生さんとともに、猪苗代湖の不要な水草を肥料としたサツマイモを収穫しました。大きくなったサツマイモが掘り出されるたび、参加者のみなさんから大きな歓声が上がります。
収穫体験の後は、猪苗代湖畔でバーベキューランチをいただきお腹を満たしました。
ランチの後は、湖南町から見て猪苗代湖の対岸に位置する猪苗代町の長浜へ移動。長浜は、猪苗代湖観光のシンボルの一つである「はくちょう丸」「かめ丸」の発着地。一行は「かめ丸」に乗り込み、湖上からの景色を楽しみながら、交流会で地域の概要や魅力について話を聞きました。
「かめ丸」を下船後は、この日の宿泊場所である猪苗代町の「アルパインロッジ」へ。ここでは交流会の第二部が開催され、先輩移住者を交え地元での暮らしや移住の心構えなどを聞く機会となりました。
2日目は朝8時20分に「アルパインロッジ」を出発。郡山市の南隣の須賀川市へ向かいます。
須賀川市ではまず、市内でイチゴを栽培する「おざわ農園」を見学しました。LED照明をビニールハウスに導入するなど先進的なイチゴ栽培を手がける農園です。イチゴのシーズンではありませんでしたが、ハウスいっぱいにイチゴが実る様子を想像しながら、その取り組みについて教えていただきました。
続いて一行は、須賀川市の中心部へ移動。図書館や多目的ホール、地元出身で「特撮の神様」と呼ばれた故・円谷英二氏の功績を紹介する「円谷英二ミュージアム」などが入る公共交流施設「tette(テッテ)」や、市民の憩いの場となっている「翠ヶ丘(みどりがおか)公園」などを訪ねました。
翠ヶ丘公園は2023年にリニューアルされたばかり。広くきれいな公園には子どもが楽しめる遊具もあり、参加者のお子さんたちも大はしゃぎです。
たくさん身体を動かした後は、おいしいお昼をいただきに、市内のオーガニックレストラン「銀河のほとり」へ。心と体のことを考え、自家製の米や野菜、無添加の調味料などを使った安全・安心な食事を提供してくれるお店です。
2日目の最後に訪ねたのは、久保木畳店。須賀川で280年続く歴史ある畳店ですが、近年カフェを併設した店舗を新設し、畳製品の海外展開にも乗り出すなど、畳の新しい可能性の創出に挑んでいます。ここでは、畳について詳しく教えていただきながら、参加者みんなで畳コースター作りを体験し楽しみました。
久保木畳店での時間を終えて、ツアーの行程は終了。こおりやま広域圏の魅力を幅広く知るツアーとなりました。
歴史と文化が織りなす街で心に残る体験を【三春町・二本松市コース】
秋のツアーの最後となる第3回は、郡山市の東に位置する三春町と、こおりやま広域圏の北端に位置する二本松市の2つの城下町を巡るツアー。10月13日(土)~14日(日)に開催され、5組10名のみなさんが参加しました。
これまでのツアーと同じく、一行はまず郡山駅前にある高柳電設工業スペースパーク(郡山市ふれあい科学館)を訪問。その後バスで郡山市東部・西田町高柴の「高柴デコ屋敷」へ向かいました。ここは江戸時代は三春藩領で、郷土玩具として全国的に有名な三春駒や張り子人形を作る民芸の里として、今も4軒の工房が300年にも及ぶ歴史をつないでいます。
高柴デコ屋敷ではまず、4軒の工房のうちの一つ「大黒屋」が古民家を改修してオープンしたカフェ「Decorico」で、大黒屋21代目当主の橋本彰一さんの解説を聞きながら昼食をいただきました。
昼食の後は、張り子の人形やミニダルマへの絵付けを体験。みなさん思い思いの色や柄で絵付けを楽しみました。
高柴デコ屋敷を出た一行は、三春町の中心部へ。ちょうどこの日は、「しんめ様」の名で地元の人々の信仰を集めている三春大神宮の秋季例大祭の日。参加者のみなさんも見物の輪に交じり、賑やかな地元の秋祭りの雰囲気を味わいながら、城下町の面影を残す三春のまちを散策しました。
散策を終えた後は、この日の宿泊場所である「三春の里」へ。ここでは、夕食のバーベキューも囲みながら、参加者のみなさんと地元のキーパーソン、先輩移住者との交流会が開催され、三春町と二本松市のそれぞれの自治体の概要や特徴、魅力について話を聞きました。
交流会の後、一部の参加者は三春大神宮の夜の例大祭へ。地域に残る伝統的な祭りの雰囲気を味わう貴重な時間となりました。
翌朝は8時30分に三春の里を出発し、二本松市へ。最初に訪ねた二本松城跡では、二本松の秋の風物詩「二本松の菊人形」が開催中で、見事な菊の衣装をまとった人形の展示を見学しました。また、城跡近くの「にほんまつ城報館」で城下町・二本松の歴史について学びました。
昼食は、能や歌舞伎、浄瑠璃などの題材として知られる「安達ケ原の鬼婆伝説」にゆかりのある「安達ケ原ふるさと村」のレストラン(Oniba)でいただきました。食事の後、子どもたちは鯉のエサやりや遊具でエンジョイ。帰りには安達ケ原ふるさと村のマスコットキャラクター「バッピーちゃん」のお見送りもあり、楽しい時間を過ごしました。
安達ケ原ふるさと村を出た一行は15時に郡山駅に戻り、全行程が終了。それぞれ無事に帰路に着きました。
都会よりも一足早い秋を迎えたこおりやま広域圏の魅力を詰め込んだ3つのツアー。それぞれの回で存分にその魅力を味わっていただくツアーとなりました。
東京駅からわずか80分という抜群の交通利便性を誇る郡山市を中心としたこおりやま広域圏。それぞれに異なる個性を持つ17市町村の魅力を、ぜひあなたも体感しにいらしてください。