福島の畳を 銀座から世界へ
2024年11月、世界に畳文化を発信することを目的に、畳のショールーム、畳小物の販売、ワークショップを体験できる場所として、東京銀座の路面にグローバル旗艦店「久保木畳東京」をオープンしました。
オープンの背景・目的
2020年より家業を継いだ私は、「畳を世界へ広める夢」に向かって、積極的に畳のPR活動を行ってきました。ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、ロンドンへは実際に渡航し、手売り営業、ポップアップ、ワークショップ、展示会への出展。それ以外の都市でも、現地のショップと提携して商品を送ってテストマーケティングを行い、インターネットを通じたPRも行いました。さらには海外からでもワンクリックで畳が買えるサイトも構築しました。
様々な方法で試行錯誤を重ねてきましたが、軌道に乗っているとは言えず、まだまだ芽が出ていません。しかし、これまでの経験から、あることに気付きました。それは日本の訪日外国人(インバウンド)の存在です。「彼らは日本に興味があるから渡航している。畳を知っている人も多い」。東京都の調査によると2023年に都内を訪れた訪日観光客数は、約2,000万人に上ります。
これまで私は世界に飛び込んで「畳を知らない人」に畳の存在の説明から入っていました。しかし訪日観光客の多くは畳の存在を知っていて、その人たちに理解を深めてもらった方がより効果的に畳文化が波及していくと考えました。このような経緯から、観光客が多く訪れる東京銀座での出店を決めました。
店舗の特徴・サービス内容
久保木畳東京(銀座店)では、置き畳のショールームとして実物の畳に触れることができるほか、畳小物の販売、さらには畳作りのワークショップを体験する事ができます。銀座店で置き畳の注文を受けることも可能で、後日須賀川の工場から直接海外まで発送します。
オープン後の感想
何事も始めからうまくいくほど甘くないと実感しています。お客さんが全く来てくれない日もあります。しかし、英語のカタログを用意したり、観光客向けのwebサイトに登録したり、やるべきことこなしていけば、必ず多くの人に来ていただける店になると信じて日々頑張っています。
この銀座店は、当社だけでなく、需要減少で厳しい状況に置かれている日本全国の畳業界の回復にも貢献できることを願っています。また、福島、須賀川のPRも積極的に行っています。ここを拠点に、畳業界や福島の活性化に寄与すべく、挑戦はまだ始まったばかりです。
久保木畳店のことをもっと知りたい方はこちらの記事もチェック!
和カフェでも人気!須賀川市にある久保木畳店ってどんな会社なの?
初めから読む↓
【久保木畳店ストーリー①】使命は畳を後世に残すこと、夢は畳を世界へ広めること
SHOP INFO
有限会社久保木畳店 TATAMI VILLAGE(畳ビレッジ)
福島県須賀川市仲の町55
【畳のご相談・お見積りは無料】
営/11:00~17:00(畳の相談は8:00~)
休/水曜(電話でのご相談は可能)
P/20台
SHOP INFO
久保木畳東京
東京都中央区銀座2丁目11-18
営/金曜11:00~18:00、土・日曜11:00~17:00
休/月~木曜
P/無
※この記事は2024年12月に制作したものです。内容は取材当時のものです。