獣医さん教えて!うちの子の正しい健康管理
年に数回の予防接種は、健康診断の意味でも良い機会です。でも普段の状態を知らなければ、「いつもと違う」ことには気付きにくい。私はよく「時々爪切りにでも来てください」と言うのですが、かかりつけの獣医と信頼関係をつくり、体格や性格を知っておいてもらうと良いですよ。来院された時はできるだけ詳しくヒアリングしていますので、飼い主さんは、普段の状態をよく見ていてください。4~6月は予防接種で混み合いますから、少し時期をずらすと、丁寧に診察できて、病気予防などについての様々な情報も得られると思います。何か不安があれば、遠慮せずに聞いてくださいね。
\教えてくれた病院/
★お近くの動物病院を探すなら…
公益社団法人福島県獣医師会
HP/http://www.f-v-a.org/
トレーナーさん助けて!正しいしつけどうすればいいの?
しつけに正解があるのではなく、飼い主さんが何に困るかがしつけの判断基準です。犬を初めて飼う方なんかは、成長すれば落ち着くんじゃないかと考えて犬の要求を聞いてしまいがちなんですが、犬はやって良いことだと覚えます。やられて困るなら早いうちに叱った方がいい。例えば飼い主の肌に歯を当てるような行動は許してはダメ。その場ですぐ「ダメ!」「いけない!」と犬に分かるように教えてあげてください。犬の性格や飼い主との関係でしつけの方法は違うので、本に書いてある方法が上手くいくとは限りません。中には、過剰な可愛がり方を犬が煩わしがってうなって噛みつくといったケースもありました。ひどくなる前に相談に来てくださいね。訓練は1対1です。定期的に通うのでもいいですし、犬をお預かりすることもできます。
\教えてくれた施設/
NPOを直撃取材!飼い主の責任真面目に考えたい
2011年4月に原発避難区域に残された猫や犬を保護する活動を始めて以来、今も月2回ほど現地に足を運んでいます。今もここで105匹の猫が里親を探しています。でも実は、地域からの持ち込みも多いんです。去年も40~50件の相談がありましたが、とても全員は保護できません。そもそもペットの遺棄は犯罪なんです。子供が殖えたら棄てるというのはあまりに可哀想。最期まで飼うことはもちろん、避妊や去勢手術は飼い主の責任だと思います。また、迷い猫にならないような飼い方と、感染症対策も必要ですよね。
4年目を迎え、避難区域では2代・3代と猫が殖えて終わりがない状況。人間を知らない子も、施設で予防接種等をし、一緒に暮らすうちにお譲りできるくらい穏やかになります。
※保護施設で掃除や餌やりを手伝ってくれるボランティアを募集しています。1回のみ・数時間でもOK。詳しくはご連絡ください。
\教えてくれた施設/
■支援金・ボランティアについて http://nyanderguard.org/
■里親募集について http://nyanderguardxxx.blog.fc2.com/
※この記事はaruku2015年2月号に掲載したものです。