江戸時代の町並みを今に残す「大内宿」へ
湯野上温泉駅からクルマで約10分、休日は混雑注意!
“aruku流、夏の会津旅”の次なる目的地は大内宿。タイムスリップしたかのような街並みを歩いてみれば素敵なお店や人との出会いがあふれていました。
現代に残る原風景、大内宿の歴史とは?
今から400年以上前、会津若松と日光を結ぶ会津西街道の宿場町として栄えた大内宿。あの伊達政宗の小田原参陣や豊臣秀吉の奥羽仕置きの際にも、大内宿を通行した記録が残っています。その後、明治以降の近代化が進む中、大内宿を通る会津西街道は峠越えを必要とするルートだったことから時代の変化に取り残されます。それが幸いして江戸時代の街並みがそのまま姿を残すことに。そして昭和56年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれたことで、多くの観光客が訪れるようになりました。大内宿の本陣跡地中央にある町並み展示館では当時の風習を伝える写真や生活道具を展示。より深く昔の人々の暮らしに触れることができます。また、7月2日には後白河天皇の第2皇子・高倉以仁王(もちひとおう)を祀った伝統の半夏祭りが行われ、白装束に黒烏帽子姿の男衆が大内宿の集落を練り歩く荘厳な光景が繰り広げられます。歴史を知って大内宿を訪れてみれば、感動もさらに深まることでしょう。
吉美屋
大内宿に入って最初にあるお土産店の『吉美屋』。軒先には会津木綿を使った手づくりの小物や明治から大正時代の古い器、さらには郷土料理のお土産品まで様々な商品が並んでいます。
ところ狭しと陳列された商品たちに宝探しに訪れた気分になれる♪
ふくろうや猫をモチーフにした会津木綿の雑貨。レトロでカラフルなデザインがカワイイ! めがねケース 1,300円
ねこ財布 980円
TEL/0241-68-2959
営/8:00~17:00
休/不定休
分家 玉や
昔の暮らしを色濃く残す大内宿の中ではちょっと異色のお洒落なスイーツが楽しめる『分家 玉や』。建物や内装、器など和の空間に洋のスイーツとコーヒーが驚くほどしっくり馴染むのも地物食材にこだわる想いや、お店に流れるスローな雰囲気のせいなのかも!?
イチジクショコラ。しっとりとしたショコラの中にぷちぷちとはじけるいちじくの食感が楽しい!単品450円、ドリンクセット700円
ブルーベリーのチーズケーキ。大内宿で摂れたブルーベリーを使用。濃厚なのに甘さ控えめの絶品のおいしさ! 単品450円、ドリンクセット700円
創業以来の秘伝のタレで味付けした鶏肉とたっぷりのねぎをじっくりかまどで炊き上げた看板メニューの鶏せいろう飯(1,080円)!
やさしい甘みが染みていてねぎが苦手な人でもこれなら食べられます!(スタッフ談)
TEL/0241-68-2948
営/10:30~16:00
休/不定休
三澤屋
もともとは結婚式などのお祝いの席で小さなサイズで食べられていたものを丸ごと一本のねぎに豪快にアレンジしたねぎそば。今や大内宿を代表する人気グルメです。
ねぎそば元祖の『三澤屋』さんでいただきました!大内宿のねぎは辛みが少なく食べやすい! 高遠そば1,080円
三澤屋茶屋
併設された『三澤屋茶屋』では素朴で滋味深い味わいが特徴のパンや持ち歩きもできるパフェが人気!
ぷちぷちとしたエゴマの食感が楽しめる! じゅうねんケーキ648円
噛むほどにやまぶどうの自然な甘さが広がります。やまぶどうぱん540円
TEL/0241-68-2927
営/10:00~16:30
休/無休(パンは木曜休み)
三澤屋久右衛門
大内宿の地下水で作った地酒もお土産にオススメ!寝かせる年数によって角がとれてまろやかな深みが出る大内宿の銘酒、雪中百姫は1年目2,500円、4年目4,000円。18~19度と度数は強いものの飲み口の良いにごり酒。大内乃里にごり酒は1,500円。
金太郎そば 山本屋
ねぎそばを提供するお店が多い中、『山本屋』の名物はくるみそば。すりおろした山くるみのクリーミーで濃厚な味わいがそばと相性抜群です。香ばしいじゅうねんみその香りがたまらない焼団子はひと休みしたいときのお供にぴったり!
くるみそばは温・冷選べるのも嬉しい!くるみの風味をより感じたいならarukuのおすすめは冷たいおそば! くるみそば各950円
TEL/0241-68-2912
営/8:30~17:00
休/水曜か木曜(予約があれば定休日も営業)
本家 叶屋
ちりめん雑貨がずらりと並ぶ光景が圧巻の『叶屋』。そのカラフルな品揃えにおもわず足が止まってしまいました!野菜や果物をモチーフとしたこれらの雑貨はひとつひとつが全て手づくり。大内宿全体を流れる人のあったかさをここでも実感!
くるたびに違う種類を買っていく人も多いほど人気のちりめん雑貨。ちりめん飾り 梟530円、吊るし飾り 南瓜、柿1,000円
TEL/0241-68-2954
営/8:00~17:00
休/不定休
※この記事はaruku2015年7月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。