福島の温泉も比較するともっと楽しい！ 泉質別おすすめ温泉5選

温泉王国ふくしまには、個性豊かな温泉がいろいろ。景色や施設の特徴で選ぶのも楽しいですが、泉質などにこだわって選ぶと、自分にぴったりの温泉が見つかります。
温泉を楽しむ上で、知っておきたいのは「泉質、効能、pH値」。今回は、それぞれの特徴とともに、福島ならではの５つの泉質の温泉を紹介します。今の気分や体の症状に合った温泉を選んで癒されましょう♪

「泉質」にこだわって美肌を手に入れよう！

温泉の泉質は、温泉法によって定められた特定物質の温泉1kgあたりの溶存量および総溶存量によって決められています。泉質は大きく分けて９種類。ここで紹介する５つのほかにも、炭酸水素泉、二酸化炭素泉、放射能泉、含鉄泉があります。泉質ごとの特徴を知ることで、温泉を活用して“なりたい肌”になれるかも!?

アルカリ性か酸性か。「pH値」で肌が変わる!?

pHとは水素イオン濃度の意味で、数値が高いとアルカリ性、低いと酸性となります。酸性は殺菌力が強くデトックス効果があり、アルカリ性は角質をやわらげてクレンジング作用があります。pH7.5以上が美肌の湯。

岳温泉 陽日の郷 あづま館【酸性泉/pH2.48】

安達太良山の恵みの湯を源泉かけ流しで満喫！

岳温泉は、標高1,500mの源泉地から8kmの距離をゆっくり引き湯された酸性泉。湯もみ効果によるやさしい肌ざわりが特徴です。その上質な源泉を、樹齢60年の木材を使った総檜造りの露天風呂や岩風呂、サウナ付き大浴場などで堪能できます。食事は、人気の自然派ビュッフェレストランへ。30種類以上の料理が並び、厳選された旬の食材や地物を味わえます。季節や流行にちなんだフェアも随時開催。まずは、日帰り温泉＆土・日・祝日限定ランチビュッフェに出かけてみては。

ヒノキの香りが心地良い露天風呂。広い湯船でゆったり寛げる

木の温もりに包まれた大浴場。思い切り手足を伸ばそう！

創作料理から郷土料理まで多彩に揃う自然派ビュッフェ

さゆり温泉 ロータスイン【塩化物泉/pH7.5】

ミネラル豊富な温泉と新鮮野菜のビュッフェ

自然豊かな西会津町で気軽に楽しめる温泉施設。厳選かけ流しのしょっぱい温泉は、身体の芯から温まります。日本庭園風露天風呂や打たせ湯、青と白のタイルでエーゲ海をイメージした内湯など、多彩なお風呂が好評。敷地内にはコテージやキャンプ場、バーベキュー施設が揃っているので、家族で遊んだあとは温泉でのんびり。特産品の西会津ミネラル野菜や車麩などを使ったビュッフェもおすすめ。

爽やかな風に吹かれながら、自然の中でくつろげる露天風呂

入浴後は、開放感のある大広間(無料)でひと休み♪

ランチビュッフェは、980円から(60分・ドリンクバー付き)。お食事のみも大歓迎！

山口温泉 道の駅 きらら289【塩化物泉/pH7.3】

気軽に立ち寄りたい野趣あふれる天然温泉

温泉王国ならではの楽しみは、ドライブの途中に素敵な温泉に出会うこと。「道の駅きらら289」に併設された日帰り温泉は地元の人はもちろん、観光客にも人気です。南会津の山々と渓流の眺めを満喫できるお風呂は、和風の「山桜の湯」と、洋風の「リンドウの湯」の二つがあり、男女日替わり。どちらも露天風呂と大浴場があります。食事メニューも豊富で、道の駅自慢のお土産選びも楽しい。

目の前を流れる渓流のせせらぎを聞きながら楽しむ岩造りの露天風呂

「ここが道の駅!?」と思うほど、贅沢な時間を堪能できる大浴場

国道289号沿いにあるのでアクセスも抜群！

高湯温泉 旅館 玉子湯 【硫黄泉/ｐH2.7】

開湯400年の源泉白濁の名湯を堪能！

高湯温泉は、白濁した硫黄泉の効能の高さから、蔵王、白布とともに奥州三高湯に数えられています。東北屈指の薬湯として有名な「玉子湯」は明治元年創業。四百年前より自然湧出している硫黄泉は自然のままの源泉かけ流しで、肌が玉子のようにツルツルになると人気が高く、お風呂も7種類と多彩。創業時の風情をとどめる茅葺屋根の湯小屋や、四季折々の景色が望める露天風呂など、名湯が心にやすらぎを与えてくれます。

巨石を配した野天岩風呂「天翔の湯」で、吾妻連峰の美しさを満喫！

温泉好きなら一度は入りたいと願う湯小屋「玉子湯」

血行をよくし、疲れを癒してくれる「のんびり足湯」

いいざか花ももの湯【単純温泉】

一度に3種の源泉を湯めぐり

全国でも珍しい３つの源泉を同時に楽しめる「花ももの湯」。薬湯として知られる「延寿」に鉄分を含む泉質の「花月」、皇室ゆかりの由緒ある「坐忘」。趣の異なる湯めぐりは、立ち湯や寝湯などお風呂の種類が豊富な点にも注目です。時間制限もないので、のんびり至福のひと時を過ごすことができます。

100m以内に3本の源泉が湧出する恵まれた環境。特に露天風呂の開放感は最高！

※この記事はaruku2016年6月号に掲載したものです。価格(税込表記)や内容は取材時(2016年5月時)のものです。