観音めぐり+α(会津美里町/会津若松市)
女性達が詠いながらお詣りしたという会津三十三観音。今回は、会津美里町の素朴なお寺を訪ねてみました。
三十三観音30番札所
中田観音(会津美里町)
只見線根岸駅に近い集落の中に佇むお寺。長患いをしないで往生できるというご利益のある「会津コロリ三観音」のひとつであり、野口英世の母シカが息子の無事を祈って月詣りをしたことでも有名です。ご本尊の観音様は鎌倉時代の中頃、長者・江川常俊が、地頭・冨塚盛勝との縁談を願いながら亡くなった娘・常姫の死を悼んで造らせたものと伝えられます。観音像を常姫誕生ゆかりの「法用寺」へと奉納する途中、この地で動かなくなったのだとか。七日七晩火を焚いて供養すると観音様が現れて、「我の前に来て祈り、我と思い柱に抱きつき、死病の床でも長患いをせぬように念願せよ」と告げたのだそうです。
御朱印は本堂脇の受付所で受けられます(300円)。御朱印の意味をきちんと知って、参拝をしてからお声がけしましょう。
「土守」(600円)には十一面観世音を作った時の鋳型の砂が入っているとか(!)ユニークな安眠のお守りもありました。
ちょっと、寄り道♪
ビストロ 鎌倉山(会津美里町)
会津高田駅の近くに気になるビストロを発見!西洋料理の名店精養軒で修行後、横浜・会津若松で腕を奮ってきたシェフイイザカが15年前に開いたお店です。フィレステーキの柔らかなお肉も、40年変わらない味だという手の込んだソースも、手作りデザートも絶品♡もうずっと食べていたい!
SHOP INFO
ビストロ 鎌倉山
福島県会津美里町地尻甲3045
営/11:00~14:30、17:00~21:00
休/月曜
P/5台
※【15周年記念】今なら贅沢な特別メニューが1,500円(一部2,000円)!ランチは1,000円から。
ユイノバ(会津美里町)
ユイノバは、可愛い本郷焼の窯元・樹ノ音工房の姉妹店。古い蔵をリノベーションした店内はひんやり涼しく、のんびりランチやスイーツを楽しめます。地元のお米を使ったチキンカレーは、お野菜たっぷり。(単品600円、セット900円 ※+150円でキャラメルマキアート(写真右下)に変更OK)店内では工芸やクラフト・絵画などの作品も展示・販売。
SHOP INFO
cafe yuinoba【ユイノバ】
福島県会津美里町字瀬戸町甲3182-5
営/土日祝日のみ営業10:00〜17:00
P/あり
29番札所
法用寺(会津美里町)
会津で2番目に古く、唯一三重塔が残るお寺です。境内に足を踏み入れた途端、空気がスッと清らかになるのを感じた不思議なパワースポット。子どものいなかった長者夫婦がこの観音様に願いをかけた夜、菩薩の夢を見て常姫を授かったのだと伝わっています。
※無人のお寺です。御朱印、観音堂内の拝観の際は、寺を管理されている「福泉寺(0242-54-6090)」へ。(御朱印300円)ご不在のこともあります。
21番札所
左下り観音(会津美里町)
足をのばして左下り観音へ。ここは鎌倉時代のはじめに、山伏が修行のためにこもったというお堂。少し山を登るのですが、岩を切り開いて造られた厳しい風情は一見の価値ありです。観音堂を回り込んだ先に洞穴があり、中には「くびなし観音」が。追手を逃れて隠れていた者がこの地で首を落とされたものの、首を持ち帰ってみると身代わりになった観音様の石首だったという伝説が残っています。
飯盛山(会津若松市)
白虎隊十九士の墓
戊辰戦争で退却してきた白虎隊が、炎と黒煙に包まれる鶴ヶ城を見て自ら命を絶った自刃の地。その墓石は鶴ヶ城を向いて建てられています。ここの墓守をしてきたのが、飯盛山の主であった飯盛家。資料館を兼ねる「飯盛分店」で、五代目直筆の御朱印をいただけます。デザインは月ごとに変わるとか。(1,000円)※御朱印代は全額寄付されています。/飯盛分店
期間限定で資料館に展示される白虎隊自刃の刀。退却の際、杖のように使ったものか、欠けた刃先が痛々しい。
六角三層の観音。らせん状の一方通行で、同じ入り口から出入りするのに、上る人と下る人がすれ違わない不思議な構造です。かつてはスロープに沿って観音像が安置され、ここだけで三十三観音参りができたのだそうです。
SHOP INFO
さざえ堂
福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404
営/8:15〜日没(12月まで)
休/無休
料金/大人400円、高校生300円、小中学生200円
ちょっと、寄り道♪
長門屋七日町店(会津若松市)
羊羹ファンタジア 1棹3,500円
切る位置により物語が進むように絵柄が変わる美しいお菓子。爽やかなシャンパン羊羹やレモン羊羹、フルーツやくるみが入って味にも変化があり、見ても食べても素敵なのです。
鶴ヶ城(会津若松市)
お城の印章も静かな人気。鶴ヶ城天守閣の登閣記念印章(300円)には、歴代城主の家紋が入ります。印章入りオリジナル御朱印帳(2,100円)も販売中。今年は戊辰150周年の印が入ります。
ボランティアガイドさんに教えてもらった♡の石垣。ご利益あるかも!
はじめての御朱印めぐりは行ってみたかったあの寺社から
中野不動尊(福島市)
太鼓の音が響く日本三大不動 大迫力の滝と洞窟めぐりに、心が洗われます。
参道を抜けると、周辺ののどかな風景が一変。清冽な不動滝が見えてきます。中野不動尊は、800年以上前、梵天をくわえたカモシカに導かれ山中にはいった恵明道人が、山神のお告げを受けて三ケ月不動明王を祀ったのが始まりと言われます。不動明王は奥の院に安置され、その時に灯した九字の聖火も消えることなく燃え続けているそうです。
境内には、時々、御祈祷の太鼓が鳴り渡ります。深い緑に真紅の大日堂、白くしぶきを上げる不動滝。夏でもひんやりとした「洞窟めぐり」は、かつて修験者達が雨露をしのいだという7つの洞窟がひとつながりになったもの。岩肌むき出しの洞窟の中に、36体もの童子が祀られています。
入り口付近にある「とげぬき地蔵」の足元には、奥の院から流れる「岩窟の清水」と、地下から湧き出る「こと清水」が澄んだ池を作っています。ここで手水を使い、地蔵尊に水をたむけて「五欲」を流します。
昔、地域に疫病が流行した時に、不動明王の声に従って住職が薬草を煎じ、人々を治したという伝説にまつわる大釜「あんど釜」です。間近に見ると、1.5tの大きさに圧倒されます。
境内の無料休憩所「かもしか庵」でひと休み。厄除け団子は各200円。ほんのり糀を感じる甘酒シャーベットとバニラアイスは300円。
中野不動尊のWebサイトにアクセスし、音声ガイドを聞きながら境内を回ると、様々な伝説をより深く知ることができます!●御朱印は、本堂の西側の御朱印受所で(300円)。
ちょっと、寄り道♪
あとりえ うたかた(福島市)
築100年以上の梁や天井をそのまま残す建物が素敵。飯坂の歴史とレトロな空間が楽しめる雑貨屋さんです。気になったのは、マニラで生産される「アバカ」という麻素材のかごバッグ。ちょっとスモーキーな色がキレイで、バリエーションも豊富です!
★1個5,400円~
SHOP INFO
あとりえ うたかた
福島県福島市飯坂町字湯町18-4
営/10:00~19:00(日・祝は18:00まで)
休/火曜(不定休有)
P/隣接駐車場(サービス券あり)
cafe le bois【カフェ ルボア】(福島市)
ちょっと遠回りして、スフレパンケーキの美味しいカフェへ。(単品1,100円/ドリンク付1,250円)。ふわふわ・もっちりの食感で食べているだけで幸せです♡パスタやフレンチトーストなどお食事も充実。隣は果物直売所で、もうすぐ採れたての桃ジュースも登場予定!(※写真は盛り付けを検討中のパンケーキ。完成形はお店で)
SHOP INFO
cafe le bois【カフェ ルボア】
福島県福島市在庭坂字南林52
営/9:00~18:00(Lo.17:30)
休/木曜
P/5台