お悩み⑥「好きな教科と、苦手な教科のテストの点差が大きい。勉強の仕方を教えて!」
(相談者:中学2年生のママ にゃんさん)
好きな教科と、苦手、嫌いな教科のテストの点数の差が大きい場合、お子様の状況によって対応が違います。中学2年生の場合、①勉強時間の差なのか ②大きなつまずきがあるのか ③勉強のやり方が悪いのかという大まかな3つに分類されると思います。
①勉強時間の差が大きいケース
嫌いな教科はやる気が出ないため学習時間が短くなりがちです。対応としては、テスト範囲を2回転勉強できる学習計画表を作り、進行状況にチェックをつけるなどして、どこまで進んだかを見える化することが効果的です。嫌いな教科でもテスト範囲をやり切るなど達成感を得ることで、やる気につながるケースもあります。
②大きなつまずきがあるケース
英語、数学に見られることが多いです。これは基本に立ち返っての学習が必要ですが、どこでつまずいているのかわからない状況になっていることもあるので、保護者の方が学習状況を確認されるか、個別カリキュラムの学習塾の利用をお勧めします。お子様が自分のつまずきを正確に把握しているケースはまれです。ちょっとしたことがつまずきの原因となっていることも多く、そこを発見し、クリアすることで成績UPにつながるケースが多いです。一度客観的に見てもらうことが、早期解決につながるかもしれません。
③勉強のやり方が悪いケース
理科、社会、英語などに良く見られます。ノートまとめに時間がかかり、全ての範囲を学習できなかったり、演習量不足になったりするケースです。テスト対策の学習計画を立てて進行を把握し、ノート作成の時間を減らし、演習量を増やすことで解決できます。特にノートは写すだけでは成果につながりにくいものです。もしノートまとめが覚えやすいとお考えの場合は「色数は3色まで」のようにルールを決めて、効率的にノートをまとめるルールを作ることが大切です。早期に得点アップを目指す場合は、一冊のワーク・テキストを何度も解き直す方が得点アップにつながることが多いと思います。
―「勉強の仕方が分からない」という場合は?
学校授業の予習と復習をすることです。予習では教科書の次の単元を読んで自分で考えたり、知らない言葉・用語を調べておきましょう。目的は学校の授業が今よりもわかるようになること、積極的に学習に参加することです。学校での学習時間は家庭学習や学習塾よりも長いので、有効活用することが成績アップの一番の近道です。復習は学校でやったことをその日の内に学び直します。同じ問題を再度やることや、教科書を読み直すことを行ってください。
この二つの学習を行うだけで、今以上に成績を上げることは可能です。しかし、なかなか習慣化できないのも現実だと思います。そんな場合は勉強のやり方を覚え、習慣をつける意味でも、学習塾をうまく活用することも一つの対策です。
※この記事はaruku2018年9月号に掲載したものです。