お悩み⑦「新人戦・文化祭など学校行事が多い季節ですが、テストもある…。効率的な勉強方法を教えてください。」
(相談者:中学2年生のママ すずさん)
お子さんにとって中体連新人戦や文化祭などは重要なイベントです。ぜひ積極的に取り組んで、多様な経験から「学力」以外の力を伸ばして欲しいものです。しかし、本業である学業も両立する必要がありますね。忙しい時期に限らず、効率的に成績を上げる方法の一例をご紹介します。
ポイントは2つあります。それは①時間管理と②効率的な勉強法です。
①時間管理 ―勉強時間をしっかり確保しよう!
(1)自分の日々のスケジュールを書き出し確認する(見える化)
(2)予定の入っていない不明時間は勉強に置き換えられる
(3)勉強に変更できる時間を探す
(4)勉強時間を記録する
お子さんたちのハードなスケジュールの中にも、実は隙間時間・不明時間が絶対にあるものです。この不明な時間も累積すると結構な時間になることが多いのです。そこで、まずは先週の1週間を日ごとに書き出し、不明な時間がなかったか?無駄な時間がなかったか?を見える化します。その次に取り組むことは、1日の勉強時間を記録することです。いわゆるレコーディング勉強法ですね。学習時間の記録をとるだけで、勉強時間が伸びたという結果もあります。まずは時間を管理して、勉強時間を確保しましょう。
②効率的な勉強法 -繰り返し解くことに集中しよう!
最も効率的なことは、テスト範囲のテキスト・教科書の問題を間違いがなくなるまで繰り返し解くことです。ノートに学習内容をまとめるとか、教科書を書き写すといった時間を取らずに、教科書を読んで、ひたすら問題を解く。そうすることで、意外にも勉強時間以上の得点が取れる確率はグッと上がります。
ここでのポイントは、繰り返し解くために問題集には直接書き込まず、間違えた問題やわからなくて飛ばした問題にチェックを入れること。自分の弱点箇所がわかれば、テスト前にチェックを入れた問題だけを復習すればよいので、短時間で得点につながる勉強をすることができます。
勉強時間が長いのに得点につながらないお子さんは、学習時間の多くを(ノートにきれいにまとめる時間などの)「作業」に使い、覚えたことを頭から出す「アウトプット」の時間が短い可能性があります。テストでは、覚えたことを正確にアウトプットできて初めて得点につながります。実際に、ベスト個別学院でもこの手法を取り入れており、多くの生徒さんが成績アップに成功しています。
困ったときは一度学習塾で基礎基本を身に付けることがお勧めです。過ぎてしまった時間は戻ってきません。効率的な手法をなるべく早く学ぶことが、その後の勉強に役に立つと思います。
※この記事はaruku2018年10月号に掲載したものです。