ペン好きのarukuスタッフがいろいろなお店の素敵なペンを紹介するペン特集。
今回は、「目で見て、実際に手に取ってもらうこと」を大切にした文房具店が郡山あると聞いて行って見ました。
【話題のペン書き比べレポ Vol.4】
No.3+
今年で開店5年目となる“文房具が買える小さなお店”「No.3+」。文房具をはじめ、生活雑貨など一風変わったアイテムを幅広く取り揃えています。文房具の知識が豊富なオーナーや見習い店長との会話も楽しめ、ペンの「試し書き」や消しゴムの「試し消し」ができるのもこのお店の特徴。今回は、「No.3+」の見習い店長、丸形 由さんに「万年筆とパラレルペン」を紹介していただきました。
⇒万年筆には「吸引式」と「カードリッジ式」、「コンバーター式」の3種類があり、今回紹介していただいた3本の万年筆は、カードリッジもコンバーターも使えます。
※吸入式は、ボトルインクより直接インクを吸引して本体に貯めるタイプ。カートリッジ式は、インクの入った小さな筒をはめ込んで使用するタイプ。コンバーター式(両用式)は、吸入式のように直接インクを吸い上げることも、カートリッジをはめ込むこともできる万年筆を指します。
1.シンプルで使いやすい。はじめての万年筆にオススメな優れもの♪
線の太さ☆☆
デザイン☆☆☆☆
「万年筆って、カッコいいけど使ったことがない」「使ってみたいけどどれがいいのかわからない」そんなあなたにオススメなのがこの一本!六角形の軸は転がりづらく、持ちやすい設計で、三角形のグリップは自然と正しい持ち方へ。ペン先にはかわいらしい顔のマークが描いてあり、それが上を向くように書くと上手に書ける等、「書くこと」を考え、細部まで作り込まれています。軸がクリアなタイプは、メカニカルな感じが感性を刺激して大人にも人気なんだとか。高品質なのにこの値段で使えることもありがたい!こどもから大人まで、きっと書くのがたのしくなる万年筆です。
■PILOT /kakuno(カクノ)/1,000円/3色(ブラック×レッド・ブラック×ブラック・クリア)/ペン先:EF(極細字)・F(細字)・M(中字)
2.慣れてきたら欲しくなる!高級感漂う万年筆
線の太さ☆☆
デザイン☆☆☆☆☆
近年、太軸の商品が主流となっている中で、根強い人気がある細身の万年筆。軸が細いので、女性の手にもしっかりフイット!洗練されたデザイン(模様)からは大人な雰囲気が醸し出され、軽いので手帳用にもピッタリです。書いてみて分かることはインクの出が良く、安心感があること。なめらかな書き心地で、筆圧が弱くてもカリカリ書けるのでテンションが上がりますよ♪とってもキレイなのでプレゼントにもオススメです。
■PILOT/CAVALIER(カヴァリエ)/5,000円/3色:青・白・赤/ペン先:M(中字)
3.ポップなカラーで個性が出せる!スイス製の万年筆
線の太さ☆☆☆☆
デザイン☆☆☆☆☆
アルミニウムのボディに、人目を引くような鮮やかな色彩、六角の形状を保ちながらも角に丸みを持たせたデザインに一目惚れする人も多いそう。日本製品の万年筆と比べたときに特筆すべき点は線の太さ。アルファベットなどを書くことを前提に作られているので、同じペン先のサイズでも太めの文字が書けるんです。インクの出がなめらかで、すべるように書けることも特徴です。日本製とはひと味違う書き心地やクリエイティブなデザインを、まずは試し書きで堪能してみて♪
※写真はF(細字)で試し書きしたもの。CAVALIERのM(中字)と比較しても線が太いことがわかる。ちなみに「No.3+」で販売しているのはペン先がM(中字)のもの。
■CARANDACHE(カランダッシュ)/849万年筆/6,500円/5色(ホワイト・蛍光グリーン・蛍光ピンク・蛍光イエロー・ブルー)/ペン先:M(中字)
書き比べたものを並べてみました。同じ書き方でも個性が違うところが万年筆の面白いところ。
+a.カリグラフィーができちゃうスゴイペン
線の太さ☆☆☆☆☆
デザイン☆☆☆
薄い板を平行に2枚重ねた、主にカリグラフィーをするためのペン。エッジの部分を使うと細書きもできて、異なる色同士のペン先を合わせることでグラデーション効果が表現できます。ペン先は特殊合金なので、さびにくく、お手入れも簡単。文字やイラストなどいろいろな用途に使えそう。説明書、スポイト、ニブ(ペン先)のクリーナーもセットになっています。実際に書いてみた感想は、少し癖があるので使いこなすには練習が必要かもしれないけど、普段使いもできる楽しいペンです♪カリグラフィーの教本と一緒に買ってみて。
■PILOT/Parallel Pen(パラレルペン)/1,200円/4色(ペン幅):赤(1.5mm)・黄(2.4mm)・緑(3.8mm)・青(6.0mm)
※パラレルペン専用カートリッジインキ250円
番外編 合わせて使いたい!色彩豊かな万年筆用インク
日本の美しい小風景をモチーフに開発された色とりどりのインク。自分の好きな色を見つけて楽しんで見て。
■PILOT/iroshizuku(色しづく)/1,500円/全24色/50ml
※小さいインクは、組み合わせ自由で3本組/2,100円/全24色/15ml
書けば書くほど自分の癖をペン先が吸収して、書き味が滑らかになっていく感動。豊富なインクの種類が楽しめる自由度の高さ。ボールペンでは味わえない筆跡の表情。でも、ちょっとだけお手入れをする時間が必要な万年筆と向き合う、そういった時間を大切にすることも、生活を豊かにすることに繋がるのかなと感じました。
※1 すべて税抜き価格です。
※2 ☆は個人の感想です。
※3 この記事は2018年11月に制作したものです。価格や内容は取材時のものです。
【取材協力】