お悩み⑨「もうすぐ冬休み。休み中の学習面での過ごし方を教えてください。」
(相談者:小学6年生・中学2年生のママ ハレハレさん)
2018年も残すところあとわずかとなりましたね。さて、今回は冬休みの学習面での過ごし方についてお話します。冬休みは夏休みに比べて短く、あっという間に終わるものですよね。休み明け、効果的に使えなかったと反省される方は多いように感じます。私自身も、中学、高校時代を振り返ると「計画を立てる」ことは得意ではありませんでした。ということで、この回では冬休みを効果的に活用するためのポイントをご紹介します。
ポイントは親子で将来の夢や志望校、目標順位などを共有すること。同じ目標を共有することで、休み中の計画を立てることが容易になります。計画を立てる上で、まずは以下の3点、①目的 ②内容 ③学習時間を明確にするようにしましょう。ここではお子さんの学年毎に、押さえるべきポイントをご紹介します。
■受験生
① 志望校合格
② 偏差値に合わせた入試対策
③ 学校同様の学習時間+2時間以上
受験生の目的は、何と言っても3月の入試対策。冬休みの学習内容を考えるとき、すべての単元を最初から総復習したくなるのですが、それは効率がよくありません。得点力を高めるといった観点では自分の学力に合わせるのが効果的です。例えば、偏差値60未満のお子さんは「全教科、全範囲の基本問題」を中心に学習するのが良いと思います。一方、偏差値60以上のお子さんは、入試の過去問や模試を活用して「入試レベルで得点できない単元」を集中的に学習する方が効率的に得点を伸ばすことができるでしょう。冬休みは短いため、お子さんに合った対策を見極めることはとても大切です。冬休みとはいえ、学校生活のリズムを崩さずに学習するのもオススメです。
■中1・2生
① 履修済みの学習範囲の総復習
② 2学期の学習内容を中心とした復習
③ 学校同様の学習時間
中1・2生の冬休みは、2学期の復習が重要です。2学期の学習内容は難易度が高く、学校の平均点も下がる傾向にあります。各学年の学習内容をその年度内に身に付けることが一番の入試対策となります。3年生になってから1年で3年分の学習をするよりも効果的です。学習時間は、毎日学校で勉強している時間を目安にすると良いでしょう。普段の学校生活でできているのですから、それほど大変な時間ではないはずです。
■小6生
① 中学準備
② 小学生学習内容の総復習
③ 2時間以上
当然ですが、小学6年生は春には中学生になります。小学生と異なり、中学生はスタートラインで、実は大きな差がついているのです。特に数学、英語、国語のように、日々の学習の積み重ねが必要な教科は、テストで90点以上取れていないようであれば、復習が必要と考えてください。その学力が以降の中学生活の土台となります。また1日2時間以上勉強時間を取る習慣をつけると良いでしょう。中学進学に向けて、そういった習慣づけは後々役立ちますので、ぜひ試してみてください。
この冬休みをどうすれば有意義に活用できるのか? まずはご家庭内でミーティングを行うことをオススメします。お子さんの勉強に真剣に向き合っていきましょう。
※この記事はaruku2018年12月号に掲載したものです。