花束を貰ったけど、枯れないように楽しみたい。外に飾る鉢植えや寄せ植えを購入してみたどう飾っておけばいい?花を長く楽しむポイントを教えていただきました。
切り花編
花束の場合、花瓶に移し替える時は束ねている輪ゴムを少し緩めたり、麻ひもで軽く束ねた状態にすると茎が窮屈にならず、水を吸い上げやすくなります。置く場所は直射日光やエアコンの風が当たらなくて、風通しがよく、涼しいところ。オススメは玄関です。適度にひんやりして、ドアを開け閉めするので空気の通りも良いので。そして水は毎日~1日おきに、器の内側もきれいに洗ってから新しい水に変えてあげましょう。
アレンジメントの場合は、まずラッピングのセロファンを外して空気の通りを良くしてあげること。花を活けているスポンジは湿っている状態をキープしてくださいね。しばらくアレンジを楽しんでから、傷んだ茎の先をカットして切り口をきれいにし、切花として花瓶に生けても変化を楽しめます。水を交換する度に切り口の状態をチェックして、新しいお水を吸い上げられるようにしましょう。カスミ草やバラなど種類によってはドライにしやすいのもあるので、空の花瓶に挿したり吊るしたりしてドライになるプロセスを楽しむのも良いと思います。
5~6月にかけてはカーネーションをはじめ、アジサイ、クレマチス、カラーなどが登場してきます。花は家の中でも季節を感じさせてくれるので、季節ごとにいろんな花を飾ってみてください。
鉢植え・寄せ植え編
母の日と言えばカーネーションが定番ですが、今はアジサイやクレマチスなども人気です。でもよく聞くのが、庭に植えたら枯れちゃった…という声。アジサイなどは花が咲いた状態で地植えをしても、すぐに根付かないので枯れてしまうことが多いんです。地植えをするなら花が咲き終わってから。秋から春前にかけて植えるのがベストですね。栄養が少ない土なら、園芸用の土に入れ替えるのも手です。お水のあげすぎも枯れる原因になるので、最初はたっぷりあげて、その後はお天気まかせにしちゃいましょう。しっかり地面に根付けば、1年後もまたきれいな花を咲かせてくれますよ。
寄せ植えや寄せ鉢の場合は、植物がどんどん成長するので面倒でも一回り大きなポットやプランター(オススメは素焼きの素材)に植え替えるのが◎。花が少なくなってきたり形が乱れ始めても「切り戻し」をすることで何度も花を楽しめる種類もあります。一年草があれば、花が咲き終わった後に新しい花を植え替えてもいいですね。
これからの季節はハーブや宿根草がオススメです。ポット苗の種類によっては水のあげ方や管理の方法が異なるので、お店の方にどんどん聞いてみてください。
※この記事はaruku2020年5月号に掲載したものです。