「一つひとつの料理がおいしいだけでなく、全体を食べ終えた後に物語を感じて欲しい」と、コース料理の提供にこだわっている『多可橋』。旬の食材は当然のこと、市場に出回り始める“走り”の食材や、時期が終わりに近づく“名残り”の食材を上手く合わせることで、より奥深い季節の味覚を堪能させてくれます。含め煮にした筍には鰊や海老団子を、鰆の幽庵焼きには粟麩の田楽を添えて、といった具合に、食材同士の相性を考えながら五感全てを楽しませる工夫が随所に。物語のある会席のコースがハレの日をいっそう思い出いものにしてくれることでしょう。
会席 3,800円~
※この記事はaruku2014年4月号に掲載したものです。価格や内容は取材時のものです。