2020年3月にオープンした「まちなか広場Perch」。広場とついているけれど一体どんなところ?と疑問に思ったarukuスタッフが、ソーシャルワーカーとしても働く代表の岡部さんにお話を伺ってきました!
aruku: 岡部さんは社会福祉士・精神保健福祉士の資格をお持ちのようですが、どのようなお仕事なのですか?
岡部さん: 普段は学校や家庭のことで悩みを抱える子どもたちがより良い生活ができるよう話を聞いたり、問題を解決するためにどうしたらよいかを一緒に考えたりするお仕事をしています。
aruku: まちなか広場Perchを開設したきっかけを教えて下さい。
岡部さん: 職業柄様々な子どもたちと関わってきましたが、義務教育を終えるとそういった子たちと関わりが無くなってしまうのと何かあっても助けてあげられないのが嫌だったんですね。縦割りの社会だと何かあっても対応できないことも多く、それなら年齢や制度に関わらず、どんな人でも気軽に集まれたり、話ができる、そんな「とまり木=Perch」のような場所を開きたいなと思ったのがきっかけです。
aruku: コロナ禍でのオープンは大変ではありませんでしたか?
岡部さん: 周りの子ども食堂も活動を中止している中でオープンさせることには葛藤もありました。しかし学校も休校になる中で、少なからず困っている人も多いのではないかと思い、社会福祉士会で一緒に活動する和田さんと共に、親族や同じ福祉士の仲間、企業や団体など多くの方から支援や協力を得てオープンさせることができました。
aruku: 実際にはどんな方が利用されているのですか?
岡部さん: 私がこれまでに関わってきた子どもたちや保護者の方もいらっしゃいますが、とくに対象を定めていないので、どんな方でも利用できます。一人で勉強したり、何人かで遊んでいる子もいますし、大人は子育てや介護の話をしたりと使い方は決まっていません。単におしゃべりに来て頂いても大丈夫です。学校でも家庭でも会社でもない、誰もが気軽に集える居場所として間口は広くしています。
aruku: まちなか広場Perchではどんなことができるのですか。
岡部さん: 木曜日には子どもは無料、大人はカンパで食事の提供も行っています。Perchではこんな目的で利用してくださいという押し付けはしませんので、来る目的や活用の仕方は皆で考えていけたらと思っています。福祉にもいろんな分野があり、どこに相談をしたら良いか分からない時には内容に応じて適切な専門スタッフにつないで相談することもできます。その他、2階はシェアオフィスとしても使用することができます。Perchの活動がないときは1階スぺースを研修や講座の部屋として使うことも可能です。
aruku: いろんな人が自由な目的で利用できるということですね。
岡部さん: そうですね、昔の地域の寄り合いどころのような、駆け込み寺みたいな存在だと思ってもらえるとわかりやすいかもしれません。必要な人が、必要な時に、必要な支援や場所を得られる。なにかあったときに気軽に相談できる場所や目印として、広く知ってもらえるといいなと思います。いずれは活動日数も増やして、シェルターとしての役割もできればと考えています。
地域の福祉拠点を目指すまちなか広場Perchでは、ホームページやFacebook・Twitterなどで随時情報を発信しています。活動に賛同して頂ける方の支援も受け付けているので興味がある人は一度チェックしてみて。