間近で見て鍾乳石のナゾに迫れる「あぶくま洞」
今回はarukuスタッフなるみが、田村市観光交流課の玄葉裕樹さんの案内であぶくま洞に行ってきます!
ごつごつとした岩のように見えたり、つららのようにきめ細かく垂れ下がっていたり。さまざまな鍾乳石を眺めながらたどり着いたのは、天井までの高さが約30mを誇る、メインスポットの「滝根御殿」です。手元の案内板によると、地下水によって石灰岩が溶かされ空洞になった場所に、気の遠くなるような永い年月をかけてさまざまな鍾乳石が出来上がったのだそうです。
「この二つの鍾乳石、同じようなものに見えませんか?」と玄葉さん。左側の「樹氷」は上部から垂れ下がる「つらら石」とつながっているので「石柱」と呼ばれ、写真右の「クリスマスツリー」は、天井に届いていないので「石筍(せきじゅん)」と呼ばれるのだそうです。いずれも作られる過程は同じで、天井から石灰分を含んだ水が落ちる時に天井に残った石灰分が大きくなったものですが、呼び方は違うのですね。
「現在公開されているのは約600mですが、その先2,500mにもまだ未公開の洞窟があるんですよ」と玄葉さん。地底にまだまだこんな空間があるなんて、なんだかワクワクしますね。悠久の歳月をかけて出来上がった鍾乳洞に思いをはせる、非日常を感じられる時間でした。
9月28日(土)29日(日)は「あぶくま洞秋まつり2024」
あぶくま洞では、9月28日(土)29日(日)に「あぶくま洞秋まつり2024」を開催します。クールポコ。のお笑いライブや、田村市出身のメンバーがいるmic-alone【マイクアローン】の音楽ライブなど、楽しい催しが盛りだくさん!地元グルメも集結するイベントで、毎年多くの人でにぎわいます。ぜひこの機会にあぶくま洞に足を運んでみてください!
SHOP INFO
あぶくま洞
福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1
営/8:30~17:30
※時期によって異なります
料金/大人1,200円、中学生800円、小学生600円(体験コース各300円追加)、小学生未満無料
日中も天体望遠鏡がのぞける星の村天文台
続いてあぶくま洞から徒歩5分の場所にある、星の村天文台へ。ここからは田村市観光交流課の尾崎花穂里さんが案内してくれました。
ここには日中も天体観察ができる、県内最大の巨大な天体望遠鏡があります。巨大な天体望遠鏡は、20キロ先のゴルフボールの違いを見分けることができるのだそうです。20キロは、直線距離で郡山駅から猪苗代湖の真ん中ほどの距離。肉眼では見えない星も、この天体望遠鏡ははっきりと見ることができるのです!「晴れた日は太陽を囲うプロミネンスを見ることもできるんですよ」と尾崎さん。
この日は太陽投影板を使って、周囲より温度の低い「黒点」を観察しました。黒点の位置は日によって変わるので、見比べてみるのも面白そう!
天文台といえば、プラネタリウム。宇宙の神秘や、その年の宇宙関連のニュースを取り入れたオリジナルストーリーを楽しむことができます。3つの番組を時間で変えて投影しているので、一日いれば宇宙への知識がかなり深まるはず。
周辺に明かりが少ない滝根町は「星の村」と呼ばれます。こーんなに広い空の下、夜には天の川が見えることもあるのだそうです!毎週土曜日と天体現象がある日の夜は、星空観察会が行われています。天体望遠鏡で昼間と夜とで見える星の違いも体感できるのも楽しみ♪
数千年の年月をかけて作られたあぶくま洞と、宇宙のロマンを感じることができる星の村天文台。休日にはぜひセットで訪れて、雄大な自然と宇宙の神秘を感じてみてはいかがでしょうか。
SHOP INFO
星の村天文台
福島県田村市滝根町神俣糠塚60-1
営/10:00~17:00(土曜と天文現象がある日は夜間公開)
※10月~3月末は16:00まで
料金/プラネタリウム・天文台公開それぞれ大人500円、小中学生300円
休/火曜
※11月~3月は火・水曜
P/200台
※この記事は2024年9月に制作したものです。価格(税込表記)や内容は取材当時のものです。