猪苗代町とは
猪苗代町は、福島県中央部にある猪苗代湖の北側に位置する町です。猪苗代湖や日本百名山に数えられる磐梯山(ばんだいさん)があり、冬はスキーを楽しめるとあって、全国からアウトドアのレジャーを楽しみに訪れる人が多くいます。
人口:12,595人(2024年9月末現在)
面積:395平方キロメートル
アクセス:
【電車】JR東京駅より磐越西線猪苗代駅まで約2時間15分、郡山駅より約40分
【車】東京より東北自動車道経由で約3時間30分、郡山市中心部より約1時間
猪苗代町の紹介ムービーはこちら。
https://youtu.be/xgf_aiUvPpM
見どころスポット① 猪苗代湖
夏は湖水浴やレイクスポーツ、冬は白鳥の飛来や湖水が岸辺の樹木に氷着した「しぶき氷」を楽しめるなど、季節を問わず県内外から観光客が訪れるスポットです。山に囲まれた環境で、猛々しい磐梯山とのコントラストも人々を魅了します。観光クルーズ船「かめ丸」はシンボルの一つで、船上からは一味違った猪苗代湖の風景が楽しめます。
見どころスポット② スキー場
猪苗代町には多くのスキー場があり、様々なアクティビティを楽しむことができます。磐梯朝日国立公園内にある猪苗代スキー場は12月20日オープン予定で、小さな子どもが遊べるキッズパークもある、初級者から上級者まで楽しめるスポット。磐梯山と猪苗代湖に囲まれた絶景もポイント!
インタビュー:猪苗代湖のやっかい者「ヒシ」を観光資源に変えていきたい
―移住の経緯を教えてください。
長友さん 幼い頃から競技スキーの練習拠点として、自宅のある栃木県から猪苗代町のスキー場に通っていたことから、猪苗代町はかなり身近な存在でした。社会人になり、訪問販売の営業を2年間続けましたが、自分たちの利益のために物をひたすら売る、という仕事があまり向いていないと感じるようになりました。
何かを売るなら、自分で何か新しい価値を生み出して、世の中に良い影響を与える仕事がしたい。まず思い浮かんだのが、幼い頃から慣れ親しんできた猪苗代町のまちおこしでした。趣味であるスキーやウインドサーフィンが日常的にできるワークライフスタイルが実現できることも後押しになり、まずは地域おこし協力隊にチャレンジすることにしました。
―「ヒシ」を活用して事業をおこした経緯を教えてください。
長友さん ヒシは湖や池などに生える水草で、腐ると悪臭や水質汚濁の原因となる、猪苗代湖が長年悩まされてきたやっかい者です。種はトゲトゲしていて、なんだかかっこいい。子どもの頃はよく集めていて、ヒシが悪さをしていることを知ったのは移住後のことでした。昔泳いでいた浜に行くと、ヒシが増殖してとても泳げるような状態ではなかったのです。さらに地元の人に話を聞いてみると、食べ物があまりなかった時代はこれを食べていたというのです。二つの衝撃が同時にきたようでした。
調べてみると、ヒシは漢方として使われていた歴史がありました。外皮の成分はポリフェノールが豊富で、食事前に摂取すると血糖値の上昇を抑えたり、アンチエイジングに効果があるといった研究結果もあります。気軽にヒシを楽しめる商品を開発したい。そう考え、出来上がったのが、ヒシを使ったお茶「いなびし」でした。
―地元の方の反応はいかがでしたか?
長友さん 長年悩まされていたヒシがお茶になるなんて、とびっくりしている方が多いです。これまで地元でも食用として商品化しようとする動きはありましたが、市場に流通させるのはなかなか難しかったようです。商品化のクラウドファンディングは、町内の方からもかなり応援していただき、成功することができました。地域おこし協力隊の任期中に起業し、お茶は町内の飲食店や宿泊施設で使ってもらったり、お土産屋で販売してもらったりしています。少しずつ海外輸出も始めています。
季節に合わせてさまざまなレジャーが楽しめる!
―猪苗代町の魅力を教えてください。
長友さん 観光資源が豊富にあり、オールシーズン楽しめることです。世界的にみても、磐梯山のような標高1,800メートルもある山や猪苗代湖に車ですぐに行けて、多彩なレジャーを楽しめる場所はあまりないと思います。アウトドア好きなら理想の生活を手に入れることができる土地だと思いますし、年間100万人以上の観光客が訪れるので、新しい事業をおこすにもうってつけです。
磐梯山の水は「名水百選」に選ばれています。水だけではなく、それによって作られる農産物をはじめ、食べ物はどれもおいしい。そばの名産地でもありますし、日本酒や地ビールなどもぜひご紹介したいですね。
また、起業にあたってはこおりやま広域圏の「スモールスタート支援事業(スモスタ!inこおりやま広域圏)」に採択していただき、専門家の意見を聞きながら事業設計ができたことは、大きな助けになりました。自治体単位だけでなく、こおりやま広域圏という枠組みで事業を応援していただけることは、この地域の一つの強みだと思います。
―今後チャレンジしてみたいことはどんなことですか?
長友さん ヒシを使って事業をしようと決めた当初からの目標は、猪苗代町の環境保全と経済の発展です。これまでただ税金を使って回収され処分されていたヒシを観光資源に変えて、町の産業にしていきたいです。
イベント紹介
第28回猪苗代新そば祭り・農林祭
2024年は5年ぶりに会場で開催し、打ちたて茹でたての新そばを販売します!会場でそばを食べるには事前販売の「会場そば券」が必要です。当日券の販売はありませんので、購入はお早めに。農林祭では、猪苗代町の農林業の紹介や採れたて野菜等の販売、ステージアトラクションなどのイベントを開催します。「高遠そば」も販売しますので、ぜひ会場に足をお運びください!
日程:2024年11月9日(土)・10日(日)10:00~15:00
会場:猪苗代町総合体育館「カメリーナ」(福島県猪苗代町鶴田141-2)
会場そば券の販売:猪苗代町役場、道の駅猪苗代など
猪苗代町内施設窓口および郵便販売
お問い合わせ先:
猪苗代新そば祭り実行委員会事務局(猪苗代町農林課内)
Tel:0242-62-2116
https://www.town.inawashiro.fukushima.jp/cb/hpc/Article-26493.html
猪苗代プレミアム新そば月間
猪苗代町内のそば屋でおいしい新そばをお楽しみください。なお、1,300円分の食事券を1枚1,000円で購入できる「猪苗代プレミアム新そば券」は、猪苗代プレミアム新そば月間の開催期間中のみご利用が可能です。
日程:2024年11月1日(金)~30(土)
会場:猪苗代町内のそば店
※猪苗代プレミアム新そば券は町内そば店のうち17店舗で利用可
お問い合わせ:
猪苗代新そば祭り実行委員会事務局(猪苗代町役場農林課内)
Tel:0242-62-2116
しぶき氷
厳冬期の猪苗代湖は、季節ならではの絶景を楽しむことができます。天神浜近くで見ることができる「しぶき氷」は、湖水が強い西風にあおられ岸辺の樹木に氷着した自然が作る氷の芸術。国内ではきわめて珍しい現象といわれています。
見ごろの目安:1月上旬〜2月中旬
場所:天神浜南側の林を抜けた長瀬川の河口付近
その他のイベント
1月13日 十三日市
4月 観音寺川桜まつり
4月 中ノ沢(なかのさわ)沼尻温泉桜まつり
7月 磐梯祭り
8月 いなわしろ花火大会
11月 猪苗代新そば祭り
※この記事2024年10月に制作したものです。内容は取材当時のものです。