くつろぎ時間のお供としておなじみの日本茶。美味しさと香りがグッと増す淹れ方があるのを知っていますか?誰でも手軽に実践できるおいしい淹れ方を、郡山市のお茶専門店「なかごう園」に聞いてみました♪
今回教えてくれたのは…
「なかごう園」日本茶インストラクター 菊池さん
明治37年創業の100年以上続く老舗のお茶専門店「なかごう園」のオーナー。
美容・健康に効果アリ!急須で淹れる理由
急須で淹れたお茶は、栄養成分が高い!
ペットボトルや缶のお茶と比べ、急須で淹れたお茶には体にうれしい成分が多く含まれています。例えば、風邪やインフルエンザ予防に効果的な「カテキン」、抗酸化作用や脂肪分解などに効果のある「タンニン」、リラックス作用のある「テアニン」、美肌効果を期待できる「ビタミンCやB2」など…。
お茶をこまめに飲むことで保湿効果も上がるため、乾燥する秋~冬の時期には、積極的に飲みたいものなのです!
急須でお茶を淹れてみよう!(3杯分)
ポイントは急須に入れるお湯の温度と、浸出時間!
①沸かしたお湯を茶碗3つに約60ccずつ注ぎ、お湯を少し冷ます。(お湯を冷ますことで、カフェイン成分を抑え、旨み成分が引き立つ)
②茶葉(約6g※ティースプーン3杯)を急須に入れる。
③茶碗のお湯を急須に入れ、1分半ほど待つ。浸出で茶葉がふわっと開いてくるので、その時が飲み頃。蓋はしなくてOK!
④味・量が均等になるように茶碗に廻し注ぎ(茶碗A・B・C→茶碗C・B・A)、最後の一滴までしっかりと注ぎきる。また、煎茶をあえて熱いお湯で淹れると、カフェイン成分でより頭をスッキリさせる効果も。
【ほうじ茶や玄米茶の場合】
香りを引き出すよう沸かしたお湯はそのまま急須に入れ、30秒ほど浸出してから注ぐと◎。浸出時間が長くなると苦みや渋みが出てしまいます。
【玉露の場合】
50~60℃まで冷ましてから急須に入れ、2分~2分半くらい浸出すると、渋みが抑えられ旨みが引き立ちます。
プロおすすめの急須は?
一つあればおいしいお茶が飲める急須。いろんなタイプがありますが、菊池さんおすすめは素焼き。多孔質な素材がお湯やお茶をまろやかな味にしてくれるそうです。
「なかごう園」では、昔ながらの製法でつくられたお茶や、器なども販売。種類やお茶の淹れ方など、丁寧に説明してくれます。
※この記事は2024年11月に制作したものです。内容は取材当時のものです。