お庭やベランダを飾れば、家に帰るのが楽しみになる。
家の中だけでなく、お庭やベランダにツリーを飾るおうちが増えています。雑貨店やホームセンターにもアイテムが充実。今回は、自宅イルミネーションを楽しんで16年目と言う三春町の影山ご夫妻に、上手な飾り方を伺ってきました。
聞きにくい事も聞いてみた。イルミ師匠に、一問一答!
いつ頃から、なぜイルミネーションを飾り始めたんですか?
2000年から。趣味で、玄関先に飾っていたのが始まりです。福島未来博で使われていたソーラー式のイルミネーションの払い下げに当選したのをきっかけに毎年飾るようになり、少しずつ増やしてきました。
一番の魅力は何ですか?
規模が大きくなったら、夕方、毎日のように外で子どもの声が聞こえるようになりました。寒いのに見に来てくれて、ありがとうという気持ちです。
学生カップルもよく見に来てくれます。実は以前、ハート型とベンチを置いて撮影ポイントをつくってみたんですが、そこに座ったカップルはいなかったみたい(笑)。
イルミネーションで、自宅が不思議な空間になりました。飾り付けの仕方は完全に独学。いろいろ試しながらやっています。孫がもう少し大きくなったら、一緒にイルミネーションの飾り付けをして楽しみたいですね。
毎年少しずつデザインを変えているという影山さんは、設計図を書いてイメージを膨らませるのだとか。どこにどんな電飾を使ったかが記録に残るので、改善や新たな発想がしやすいのだそうです。
(教えてくれた方:三春町 影山 博さん・ 千枝子さんご夫妻)
クリスマスツリーを、お庭全体で表現
敷地の外から見ることを考え、あえて平面的にデザインするのが影山流。ポールとS字フックで作るツリーは、簡単なのに見栄えが抜群。200球20mの長い電飾が使いやすいとのこと。ベランダとの遠近・高低差を使えば、さらにスケール感がアップ!
安全対策はしっかり。配線はプロに相談して。
ここまで大規模に飾るのに、いくらくらいかかっているんですか?
16年、何度も買替えているのでもう分かりません。以前は売れ残りのイルミネーションを値引き交渉してまとめ買いしていましたが、一度の買物に2~3万使っていたかも。LEDにしてからは長持ちするので前よりは買替えていないと思います。
電気代節約のコツはありますか?
なるべくLEDやソーラー式の電飾を使います。イルミネーションをする人たちの話を聞くと、点灯期間中は質素に過ごしている人も多い(笑)。家の明かりが外に漏れるとキレイじゃないし、電化製品を併用してブレーカーが落ちてしまう事もあるので。
ご家族やご近所の方の反応は?
この時期になると「そろそろですね」と声をかけられます。「デイサービスの送迎時にイルミネーションをみせて欲しい」と電話をもらって、明るい時間に点灯したこともありました。
自宅イルミネーションで「やっておくべきこと」はありますか?
うちでは電気配線は、知識のある主人の仕事。たこ足配線になるところも多いので、漏電には十分気を付けます。素人だけで配線するのは危険かもしれませんね。
木に電飾をつけるときはS字フックを活用
枝にS字フックをかけ、そこに電飾を引っ掛けると、枝から光がこぼれているようなイメージになります。S字フックを使うと、片付けの際にも木の枝に電飾が絡まりにくくて便利なのだとか。軒下を利用するアイデアは、アパートやマンションでも簡単に真似できそう!
置き物は、土台をつくって安定させる
雪や強風に負けないように丈夫に設置するのはとても大事。影山邸では、一度も倒れたことはないとのこと。置物になっているイルミネーションは、地面に直に置くよりも、土台に固定して土台ごと設置した方が倒れにくくなります。
※この記事はaruku2015年12月号に掲載したものです。