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公開日:
2016.2.2
更新日:
2020.4.17

6次化って何?もしかして地元で採れる野菜や果実などを加工したもの?

6次化って何?もしかして地元で採れる野菜や果実などを加工したもの?

「6次化」って、もしかして地元で採れる野菜や果実などを加工したもの?詳しく知りたいarukuのために、「6次化」をよく知る方に聞いてみました!

ラジオパーソナリティー 藤原カズヒロさん(右)
川俣町出身。現在ふくしまFMで「ふくしま6次化ラジオ」、「impress(13:30~15:55木曜)」を担当。
ふくしまFM「ふくしま6次化ラジオ」 毎週月曜~木曜ひる11:30~11:45
県内の6次化商品や、6次化をサポートする事業やイベントなどを紹介。

「6次化」は産業の掛け算。地域の元気を目指す取り組みなんです。

なぜ「6次化」というのですか?
藤原さん 「6次化」というのは正確には「地域産業6次化」といって、農林漁業などの「第1次産業」と加工の「第2次産業」、そして販売の「第3次産業」の3つを組み合わせて、それぞれの産業がより発展することを目指すもの。1×2×3=6で、6次産業化と名づけられたんです。分かりやすくいえば、地域の農産物、水産物で新しい商品を作り、販売する。そうすることで雇用を促進し、地域を活性化しようという取り組みが今、全国で進められています。

なるほど。具体的にはどんなことが行われているのですか。
藤原さん 農家が自分の畑の作物でジャムやジュース、スイーツを作ったり、林業をやっている人が廃材で箸やお椀など木製品を作ったり、さらには新たに法人を作って農業から加工・販売まで行ったりと、「6次化」にはいろいろな形があります。2015年、郡山市に誕生した「ふくしま逢瀬ワイナリー」は三菱商事復興支援財団が、郡山市や地元の農家と連携して、福島県内の果実でリキュールやワインを製造しています。ここは果実の生産から加工、販売を一貫して行う、まさに「6次化」の事業モデルといえますね。厳密には様々な決まりなどもあるのですが、私自身は、地元の恵みを使って素晴らしい商品を作り消費していくということが「6次化」だと思っています。

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魅力と可能性がいっぱいこれからの「6次化」に期待!

藤原さんが思う福島の6次化の魅力を教えてください。
藤原さん 福島県は山もあって畑もあって海もある。そして郡山市を中心に浜・中・会津の人が結びやすい環境もある。6次化にはうってつけの土地なんです。この番組を通して出会ったおいしいものや人は数知れず。やはり直に触れると、日頃忘れがちな自然のめぐみ、生産者に感謝したくなりますよ。僕自身、6次化と関わるようになり『食』を意識するようになりました。この地域ではどんな食材が採れるんだろう?どんな風に料理をするんだろう?って。この資源や地の利を活かした製品を、もっと広げていかなくちゃもったいないなと思います。

これからの「6次化」に期待することは何でしょうか?
藤原さん これから、よりたくさんの人に「6次化」を知ってもらい、手にしてもらうには、その地域の材料で作りました、だけではダメなんです。味や質はもちろん、1つ1つの商品にストーリーを持たせることが大切だと思いますね。たとえば「こどもの病気回復のため、地産の果実で作った○○」とか「行列の絶えないお店が作った○○」なんて書かれてあると、興味が出てきませんか?おいしい商品にストーリーと意味が加われば、とてもいいものが出来ると思います。そして「6次化」が、地方が元気になるための起爆剤になればと思いますね。

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6ラジファームではリスナーと一緒に農業体験。昨秋収穫したお米は甘酒に生まれ変わって「ふくしまおいしい大賞」HPなどから販売予定!

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「6次化の土台となるのは1次産業。お盆や正月、収穫祭など伝統やお祭りを大切にする農業・漁業が元気になれば、日本の伝統文化を守ることにも繋がると思います」

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「ふくしま逢瀬ワイナリー」では現在ワインやリキュールを醸造中。
1部商品が3月~販売開始予定。
写真提供:公益財団法人 三菱商事復興支援財団

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「6次化商品って、スイーツだけじゃないんですね!もっと6次化について知りたくなってきました」

撮影協力:ふくしまFM本社