大彗星がやってくる!12月は、尾を長くひいた姿が肉眼で見られるかも!
アイソン彗星は昨年9月に発見された、二度と戻らない彗星です。
今年11月末に太陽に最接近。このまま分裂しなければ、12月はますます明るく尾が長くなると予想されています。”星に向けて腕をいっぱいに伸ばし、親指・小指を開いたくらいに”まで尾が長くなるという予測も!これはぜひ見たいですよね。日を追うごとに高度を増すので観察もしやすくなります。
彗星が見えるのは日の出前、東の空に姿を現します。
※12月1日・2日は彗星の位置が太陽に近いので、誤って太陽を見ないようご注意ください。
大野台長が撮影した11月の「アイソン彗星」
頭部から放射状のように広がった尾が見えます。日を追うごとに頭部が明るくなり、太陽に近づいている様子がわかります。近日点を過ぎる12月にはさらに明るく見つけやすくなっているはずです。
日本天文協議会では彗星観察キャンペーンを実施中。詳しい情報や彗星の写真がWeb で紹介されています。
■アイソン彗星を見つけようキャンペーン
http://ison.astro-campaign.jp/
彗星観察には双眼鏡がオススメ!
肉眼でも見えるのではないかと期待されていますが、双眼鏡や望遠鏡を使えば鮮明に観察できます。特に双眼鏡は視野が広いのでおすすめ。便利な星見表とともにコンビニなどで手に入ります。スマホ用アプリも便利です。
ラブジョイ彗星も観測可能!
12月はアイソン彗星だけじゃありません!写真は大野台長が撮影したラブジョイ彗星(11/14)。こちらも明け方東の空に見えます。
星の降る夜がくる!12月中旬のふたご座流星群は、冬空の一大イベント。
ふたご座流星群は三大流星群のひとつ。毎年ほぼ一定して、多くの流星が見られます。出現時期は12月5日〜20日頃、14日頃が一番多くなると予測されています。夕方から明け方まで見えますが、条件が良いのは午後9時から、放射点が天頂に上る深夜2時頃。極大期に慣れた人が条件の良いところで見れば、一時間あたり80個もの星が流れるとのこと。クリスマス前に、のんびりお星見デートというのはいかがですか。
大野台長が撮影した昨年の「ふたご座流星群」
-お月見POINT-
流れ星は肉眼で観るのが一番。放射点の方向だけに出現するわけではないので、夜空を広く眺めてください。
放射点から遠い方が、長い軌跡の流星が多くなります。
2~3 分流星が見えないからと諦めないでください。
都市部ではそれほどたくさんの流星が見えるわけではないので、15 分間はのんびり待ってみてください。
立ったままでは疲れるので、レジャーシートなどを用意し、寝転がって観察すると、楽に長時間観察できます。
星観察には宙ガールコーデで!
寒いので、温かい下着やカイロも含め、十分な寒さ対策をしてください。
(商品協力/Deeps42)
※この記事はaruku2013年12月号に掲載したものです。