お悩み②「中学生になる前に学習面やその他で、何か準備をすることはありますか?」
(相談者:新中1年生のママ・Hさん)
この春、中学生になる生徒さん、そして保護者のみなさん、ご進学おめでとうございます。親御さんにとって喜びの反面、中学での勉強や思春期になる子どもとの関係に不安を感じることもあるのではないでしょうか?今回は私がたくさんのご家庭に関わった経験から、お子様と上手くコミュニケーションを取っていたご家庭のアイディアをお話します。
まずは小学校と中学校との変化を確認
・テストの点数、順位が明確になる。
・部活動との両立が必要。
・思春期になる。お子様の世界が広がる。
・高校受験のための内申点がある。
中学生のママたちは、部活動と学業の両立や、思春期になった子どもとのコミュニケーションなどの悩みを持っている方が多く相談に来られます。
子どもと上手くコミュニケーションを取れている家庭はどうしてる?
①小学校のテストの点数を基準にしない
中学生になってから小学生のテストの点数をイメージしていると、思わぬ点数に驚いてしまうことがあります。中学校の平均点数は70点ぐらいのことが多く、場合によっては50点になることも。ここで頭ごなしに怒ってしまうと、とたんに子どものやる気を無くしてしまいます。コミュニケーションが上手くとれている家庭では、毎回の点数と「順位」を確認して、まず子どもを褒めてあげます。結果が悪い場合でも、今後の目標を決めて、その結果に対して子ども自身がどのように思うのかを聞き、解決する糸口を見つけられるよう話をされています。
②学校、部活動、習い事は一斉にスタートさせている
勉強と部活動を両立させるため、部活動を決めて生活のリズムを整えてから、習い事や塾を考え始める保護者の方が多いかと思います。しかし、子どもは大人が思う以上に順応能力が高いので、4月から同時に始め、それに慣れていくことを重要視しています。最初から少し厳しい環境を与えた方が慣れるのも早く、子どもの能力も伸びやすいのですね。
③中1の1学期から高校受験を視野に入れている
高校受験対策は中三生になってからと考えがちですが、福島県の高校入試では中学一年からの評定が内申点となって高校入試に影響します。中一からテストごとに目標を持って取り組んでいくことが大切です。時間にゆとりがあれば、子どももママも焦らずに対策がとれます。逆に受験生になってから焦って対策を行うと、結果が出せずついつい言葉がきつくなったり、コミュニケーションが取れなくなることもあります。
テストの点数に不安を感じたり、期待との差異によってママも子どももストレスを感じたり、中学生の子を持つ親の悩みはつきません。これらのご家庭の様子を参考に、これからの中学生活の準備にしていただければ幸いです。ポイントは、自分の中学生時代に嫌だったことはしないこと。それが一番かもしれません。
※この記事はaruku2018年3月号に掲載したものです。