お悩み③「中学生の勉強時間は1日何時間ぐらいが理想ですか?」
(相談者:新中1年生のママ・Oさん)
勉強は「何時間やれば成績が上がる」というものではありません。お子様一人ひとり学習状況や理解の速さは異なるためです。ですから勉強では時間より「内容」や「集中力」の方が重要であると思います。
例えば「毎日2時間勉強すること」をお子様と約束したとします。これは「時間」が目標になりますので、集中していなくても2時間机に向かえば目標を達成したということになりますね。しかし、子どもたちに達成して欲しいことは「学校の予習・復習・テスト対策等」です。時間ではなくこれらが出来たら目標達成!とする約束の方が良いでしょう。お子様も「ここまでできたら終わり」というゴールが明確になれば、早く終わらせたい気持ちが働いて集中力が上がるものです。平日はその日の学校の復習、宿題、出来れば予習が出来たらOKとして、土日にテスト対策の時間をとるようにすれば、学習のリズムを整えやすいと思います。目的と手段が入れ替わらないように、目的を明確にすることが親子のルールの中で学べると素晴らしいですね。
1日のスケジュールを決めるなら?
それでも目安となる勉強時間があった方が取り組みやすいとすれば、まずはお子様の1日のスケジュールを把握する必要があります。睡眠8時間以上、学校8時間、部活動2時間など標準的な必須時間を考えると、実は自由な時間は2~3時間しかないのです。これは部活動があるお子様であれば中学1年生でも2年生でも同じです。つまり、1、2年生は2時間以内で「その日の学校の復習、宿題、出来れば予習」が出来るように学習効率を高める必要があります。学習塾はこれを効率化する方法を学べる場としても活用できます。部活動を引退した受験生なら、部活動の2時間を勉強に充てられます。増えた2時間で受験勉強をする際も、1日にどの科目を何ページ実施するなど決めて計画的に勉強したいですね。
自由時間はどう設けたらよい?
反対に自由時間は「やるべきことが終わったら23時までは自由にして良い」というルールをお勧めします。自由な時間に少しでも読書ができると言うことなしですね。自由時間に携帯電話やタブレットを使うことに不安を感じる親御さんは、リビングで使うなど決めて心配事が減るようにし、見守っていただければと思います。
【中学生の平日の平均スケジュール】
意外と限られている自由時間の中で、集中的に勉強することが大切!
※この記事はaruku2018年4月号に掲載したものです。