「老後資金は2,000万円が必要…」「年金が満足にもらえなくなる…」。将来のお金にまつわる暗いニュースを聞いて漠然と不安を感じながらも、「まだまだ先のことだから…」とあまり深刻に考えていなかったり、「そもそもそんな資金を貯めるなんて無理!」と諦めている人も多いのでは?この記事を書いているarukuスタッフ(アラフォー独身)も時々考えてはゾッとするものの、日々の慌ただしさにろくな対策をしないできていた一人。そんな現状に「このままでは苦しい老後を過ごすことになるかも知れません!」と警鐘を鳴らすファイナンシャルプランナーの遠藤さんに、来るべき将来にむけてどのように備えるべきかを聞いてきました。
将来もらえる年金が潤沢かどうかわからないという現実
※潤沢…物資や利益などが豊富にあること。十分ゆとりのあること。
aruku 私たちが老後を迎える頃には本当に年金はもらえなくなるんでしょうか?
遠藤 年金がなくなるということは考えにくいですが、残念ながら年金だけでは生活できなくなる人が今より増えていくように感じます。今後、年金が支給される年齢は70歳に引き上げられる可能性があり、いずれは75歳から…ということになるかもしれません。おまけに40年間きっちり国民年金を納めていて受け取れる基礎年金の満額は年間78万円あまり…。月に換算して6万5千円ほどです。そこから健康保険や介護保険、年間収入によっては税金が引かれるケースもあり手元に残るのは5万円代まで下がってしまいます。
aruku 月5万円…。それではとても生活できません!
遠藤 厚生年金を合わせたとしても、年収や勤続年数にもよりますが老後の理想の暮らしを送る為には不十分な金額となってしまうケースも多いのです。
aruku ということは足りない部分はきちんと備えておかなければならないんですね。
貯金だけでは資産が目減りするからくりとは?
遠藤 考えなくてはいけないのは年金の支給額が減ることだけではありません!食品や日用品など、最近いろんなものが値上げしていると感じませんか?それに見合って収入が増えていないのも考えなくてはいけない大事なことなんです。
aruku だからこそ節約して貯金をするのが大切ということですか?
遠藤 もちろん貯金は大事なことです。しかしそれだけでは不十分かも知れません。銀行に預けたところで金利は1年定期で0.01%…。物価がどんどん上がっている中で貯金をしても長期的に見ればお金の価値は下がってしまいます。なぜなら、100万円を30年間預けたとしても、利息がもし今のまま変わらないとしたら年間100円しか利息が付かない計算になります。政府の目標物価上昇率は2%。まだこの数字はまだこの数字は達成されていませんが、物価は少しずつ上昇していってます。つまり今100万円するものは30年後にはもっと高い金額になる可能性が高いということ。裏を返せば今の100万円の価値は下がってしまうということです。
物価は上がり、金利は下がり、給与は増えるまで時間がかかる日本の構図
aruku それじゃあ貯金をする意味って一体…?そもそも銀行の金利がここまで低いのが納得できないです!
遠藤 実は物価の上昇も金利が低いのも国の金融緩和政策の一環。個人にとってはデメリットでも企業にとってのメリットがあるんですよ。金利が低いと融資を受けやすいので、その融資で設備投資など会社の運営に回すことができますよね。そうすることで、市場により多くのお金を供給しようとしているんです。そして物価を上昇させることによって「①企業の業績が上がり株価が上がる→②株価が上がると株式配当も増え、従業員の給料も増える→③給料が増えることで皆さんの消費活動も増え、市場が活性化する→④市場が活性化すると物価が上昇する」といったサイクルを生み出すことが目的なのです。景気を良くするために効果的な手法のひとつです。ただし物価が上がっても給料が上昇していくまで時間がかかってしまっているのが現状です。さらに今後、人口が減少するため経済がさらに鈍化する可能性もあり、収入増の期待がしづらい中で、これからの時代、貯金だけでは心配だと思われます。
これからはお金を「貯める」に加えて、「殖やす」時代!
aruku それじゃあいったいどうすればいいんですか?
遠藤 ズバリ、これからは投資などの資産運用で「お金を貯める」ことに加えて、「殖やす」時代です。いち早く金融に対する知識を身につけて投資などで資産運用をした人と貯金だけしかしていない人の間では、大きな差が生まれるでしょう。お金を持っているひとと持っていない人の二極化がますます進むことになりそうです。
aruku えっ、投資ってかえってお金を失うリスクがあるんじゃ…。それにどうやって進めればいいかも分からないし…。
遠藤 知識がないから、分からないからこそぜひ学んで頂きたいのです!欧米ではお金に関する教育は必須科目として小学5年生や中学1年生の年から教え込まれます。だから、社会に出た瞬間から資産運用をスタートさせるのが常識なんです!
40代以下こそ資産運用が重要!
aruku そうは言ってもこれまではそれで何とかなっていたわけですし…。
遠藤 右肩上がりで経済が成長していた時代はそれでも良かったでしょう。私たちの祖父母の時代は新卒の頃から定年を迎えるまでに給与が20倍も増えていましたから。年金さえ払っていれば老後も安泰でした。今すでに年金をもらっている方々は何とか老後の見通しも立っています。しかし、そうでない方は老後を迎える前にお金を学び準備をする必要があると思います!
aruku 投資の必要性は伝わりました。でも、正直今の生活に余裕があるわけではないのでそこに回すお金がないのが実情です。
お金が少なくても資産運用をする方法
遠藤 確かに「今の生活に余裕がないから資産運用にお金を回せない」という人は多いです。でも、そのほとんどが「今月の収入の中で余ったお金を貯金に回す」という考え方をしているから。人間というのはどうしても欲がありますから、お金があるとどうしても使ってしまいがちです。だから、最初から収入の10%を投資に回すと考えてみてください。10%が難しいなら5%でもOK!手取り20万円の方なら1万円からスタートしてみましょう。
aruku それなら何とかできるかも!?投資ってお金に余裕がある人がすることだと思っていましたので目からウロコです!
遠藤 何を隠そう、私も20代後半まで貯金は全くありませんでした。その状態から資産運用を始めたんですよ。結婚して子どもが生まれ、将来このままではいけないという危機感からでした。今では資産もある程度増え、将来の見通しもできました。
aruku えっ、本当ですか?それは希望が持てる言葉かも!?
将来、お金に不安のない生活をしたい人は「お金の学校」!
aruku あっ、でもちょっと待って。遠藤さんは投資に対する知識が豊富だから上手くいったのでは?やっぱり投資はリスクが怖いです。
遠藤 もちろん、100%リスクがないとは言えませんが、リスクを最大限抑えながら投資する方法や適切な投資をするためのルールはあります。そうした知識をなるべく多くの皆さんに身につけてほしいと、約7年前から「お金の学校」という講座を開催し、欧米で当たり前に行われている金融の知識や投資に関する講義をしています。講座は無料で1回2時間程度。参加された多くの方々が投資をスタートさせて資産運用をしているんです。
・「お金の学校」は実際、中学校の授業で子どもたち向けに開かれたことも。「学校の科目に取り入れてほしいくらい生きていくうえで絶対に持っておくべき知識です」と遠藤さん。他にも企業向け、経営者向けなど多数の講座を行ってきた実績があります。
自分できちんと理解することが投資成功の第一歩
aruku それはスゴイ!投資を成功させるコツがあるんですか?
遠藤 元々私たちが勧めているのはリスクを減らしながら時間をかけた資産運用の方法です。ただ、ひとつ言えるのは早く始めれば始めるほどリスクは少なくなるということ。「まだまだ先の話だから」とピンとこないかもしれませんが、若い世代の方にこそ真剣に考えてほしいですね。また、自分が理解できないものに手を出すのは絶対にNGです。1回の講座で理解できなければ何回も受講してもらって構いませんし(もちろん無料です)、こちらから特定の商品を勧めたりすることも絶対にありません。
aruku 将来のことを考えるとやっぱり不安はありますが、「分からないから」「リスクが怖いから」と、よく考えないで資産運用のことを考えない方がよっぽど怖いことなんですね。たった2時間の講座で将来に対する考え方、資産運用に対する正しい知識が身につくならぜひ参加してみたいです。
遠藤 ありがとうごいます。老後のための資産運用ができるのは、働いている今の時期だけ。将来困ってからでは間に合いません。
aruku 考えなければいけないこと思いながらも、つい先送りにしてしまっていました。私もですが、お金に困りたい人なんていないと思います。貴重なお話を伺うことが出来て良かったです。今日は本当にありがとうございました。
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